ロレンツォ・ヴィオッティ、チューリッヒ歌劇場の次期総音楽監督に就任決定

Lorenzo Viotti, Schweizer Dirigent, portraitiert im Opernhaus Zürich, am Donnerstag 18. Dezember 2025 in Zuerich. Photo Opernhaus Zürich / Gaetan Bally

チューリッヒ歌劇場は、次期総音楽監督としてロレンツォ・ヴィオッティを指名したことを発表しました。同世代において最もカリスマ性に溢れ、類稀なる才能を持つ指揮者の一人と評されるヴィオッティは、現総裁マティアス・シュルツの任期に合わせ、劇場の音楽面での舵取りを担うことになります。豊かな表現力と多才さを持ち、オペラとシンフォニーの両レパートリーにおいて深い洞察を示す彼の存在は、現代の指揮界を象徴する重要なものとなっています。

芸術的遺産の継承とさらなる発展

ヴィオッティは、情熱と厳格な芸術基準をもって劇場を導いてきたジャナンドレア・ノセダの跡を継ぎます。ノセダの指導のもと、オーケストラとアンサンブルは飛躍的な芸術的向上を遂げ、国際的にも高く評価された「ニーベルングの指環」などの大規模なプロジェクトを成功させてきました。正式な交代までの期間も、新たな制作やツアー、コンサートを通じて、劇場の芸術的水準をさらに盤石なものにしていく計画です。

国際的な評価と確かな歩み

ローザンヌでフランス・イタリア系の音楽一家に生まれたヴィオッティは、リヨンでピアノ、声楽、打楽器を学び、その後ウィーンとワイマールで指揮法を修めました。ザルツブルク音楽祭のヤング・コンダクターズ・アワードやカダケス国際指揮者コンクールなど、名だたるコンクールで優勝を重ね、国際的な注目を浴びました。また、インターナショナル・オペラ・アワードでは最優秀新人賞に輝くなど、その実力は世界的に認められています。

チューリッヒとの絆、そして日本での活動

ヴィオッティはすでにチューリッヒの聴衆と強い信頼関係を築いており、これまでに「ウェルテル」や「チャールダーシュの女王」、「死の都」といった作品を成功に導いてきました。現在は「こうもり」の新演出においてチューリッヒ歌劇場管弦楽団を率いています。また、ベルリン・フィルやウィーン・フィル、スカラ座フィルといった世界屈指の楽団とも共演を重ねるなど、グローバルな活躍を続けています。オランダ国立歌劇場およびオランダ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めたほか、今後は東京交響楽団の音楽監督に就任することも決まっており、日本との関わりも非常に深い指揮者です。

就任スケジュールと経緯

ロレンツォ・ヴィオッティの総音楽監督としての任期は2028年8月に始まり、まずは2028/29および2029/30の2シーズンを務めます。前任のジャナンドレア・ノセダは2021年から同職に就いています。ヴィオッティはチューリッヒで2018年、2020年、2025年に作品を指揮してきました。オランダでの任期は2025年に満了し、東京交響楽団での活動は2026/27シーズンから開始される予定です。新人賞の受賞は2017年のことでした。

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