上海交響楽団(SSO)は、2026年3月にオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールを巡るツアーを実施します。このツアーは、同楽団の音楽監督であるロン・ユーが指揮を務めます。
1879年に設立されたSSOは、アジアで最も歴史のある交響楽団です。映画『グリーン・デスティニー』のサウンドトラック演奏で国際的に知られており、これまでにカーネギーホールやベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地など、世界的な舞台で公演を行ってきました。
2026年のツアープログラムには、現代中国の作曲家であるエリオット・リョンとチェン・チーガンの作品が、チャイコフスキーとラフマニノフの楽曲と共に含まれます。ソリストとして、チェロ奏者のジャン・ワンと、オーストラレーシアでデビューを飾るピアニストのセレナ・ワンが参加します。
プログラムでは、リョンによる10の楽章からなる組曲『チャイニーズ・キッチン:味の饗宴』と、チェンによるピアノ協奏曲『二黄』が演奏される予定です。ロン・ユーによると、これらの作品を取り上げることは、中国文化を記念することを目的としています。
このツアーは、同楽団にとってオーストラリアとニュージーランドへの再訪となり、シンガポールでは初の公演となります。オークランドにとっては、25年以上ぶりに国際的な交響楽団が市内で公演を行うことになります。
このツアーは、シドニー・オペラハウス, メルボルン交響楽団、オークランド芸術祭、シンガポール交響楽団グループなど、複数の提携団体との協力により実現します。
公演日程:
- メルボルン: アーツセンター・メルボルン、ヘイマー・ホール – 2026年3月13日(金)
- シドニー: シドニー・オペラハウス – 2026年3月15日(日)
- オークランド: オークランド芸術祭 – 2026年3月19日(木)、20日(金)
- シンガポール: エスプラネード・コンサートホール – 2026年3月23日(月)
