ペンシルベニア大学アーサー・ロス・ギャラリー、モダニズムの軌跡を辿る

Jeff Koons, Cape Codder Troll, 1986. Stainless steel. Courtesy of the Neumann Family Collection

ペンシルベニア大学アーサー・ロス・ギャラリーが、現代美術の進化を探る画期的な展覧会「After Modernism: Selections From the Neumann Family Collection」の開催を発表しました。この展示会は、20世紀から現代に至るまでの芸術の軌跡を辿る、注目に値する企画です。

ギャラリーの改装後初となるこの展覧会は、ノイマン家のコレクションから厳選された50点の作品を紹介します。ピカソ、ミロ、マティスといったモダニズムの巨匠から、ジェフ・クーンズやキース・ヘリングなどの20世紀後半の代表的なアーティスト、さらにはアリソン・ザッカーマン、ダニー・ファレル、ニナ・シャネル・アブニーといった現代の新鋭まで、幅広い時代と様式を網羅しています。

キュレーターを務めるグウェンドリン・デュボワ・ショー博士は、この展覧会を「刷新の祝祭」と表現しています。「この展覧会は、ギャラリーの変容、ノイマン家コレクションの活力、そしてペン大学が芸術的発見と学術の中心地であり続けることの重要性を反映しています」と、ショー博士は語ります。

「After Modernism」は、現代美術の役割を問い直す機会を提供します。特に、モダニズム以降の芸術運動の文脈でモダニズムの概念を再考察します。1919年から2022年までの作品を没入型のサロン様式で展示することで、有限性、開放性、そして鑑賞者と形而上学的なものとの関係性を探求します。

さらに、この展覧会は、批評家やキュレーター、投機的な美術市場の意見よりも、アーティストとコレクターの間で育まれた知的・個人的な関係性が現代美術の軌跡をより強く導いてきたのではないか、という興味深い問いかけを行います。

歴史的・建築的重要性を反映して改装されたアーサー・ロス・ギャラリーで、新たな時代の幕開けを告げるこの展覧会。芸術愛好家にとって見逃せない機会となるでしょう。

「After Modernism: Selections From the Neumann Family Collection」は、2025年1月17日から3月2日まで開催されます。

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