『ジミー・カーのアッチもコッチも斬りまくり!』Netflixのスタンドアップコメディスペシャル:時代遅れと先端の間に、非常に、非常に面白いユーモラス感覚

ジミー・カーのアッチもコッチも斬りまくり!
佐藤 純
佐藤 純

ジミー・カーがブライアン・クライン監督によるスタンダップ・コメディ特番『ジミー・カーのアッチもコッチも斬りまくり!』に主演。

ジミー・カーは、全く何もないことをジョークにすることはできないという現在の常套句を打ち破る華麗な冒頭の後、まさにそれを揶揄し、絶対に何もかも、そしてユーモアが越えてはいけない一線すべてを揶揄する。まるでルシル・ボールのシットコムからそのまま抜け出してきたかのような古風な風貌で、彼はそれをやってのける。

ジミー・カーは、飲酒運転やポルノ映画など、少なくとも私たちが口にする勇気のないテーマについてジョークを言うことを許されている。彼のルックスも手伝って、いい子ぶった顔で、とてもとても色気のないジョークを飛ばし、不快感を与え、論争を巻き起こし、視聴率を上げる。

ジミー・カーは、私たちが検閲の多さに少しうんざりしていること、そして結局のところ、ジョークを言うことはただのジョークであり、健全で、愉快で、楽しいことであり、誰かを傷つけたり国際紛争を引き起こしたりするものではないことを示している。

レトロ」なジョークと現代性をミックスさせ、「レトロ」でありながら残酷なほど現代的なショーを作るために、このスタンダップは常に演じている。現在のジョークを文脈から外し、2つの異なる時空に当てはめ、ユーモアという味付けをすることで、それらが見事に組み合わされ、現代的でありながら古風であり、同時に皮肉で非常に面白い(そして大胆な)ジョークとなる。

『ジミー・カーのアッチもコッチも斬りまくり!』は、ジミー・カーという素晴らしいコメディアンの個性と見事なイントネーションのおかげで、検閲そのものを笑い飛ばす方法を知っている、健全で面白いショーだ。

『ジミー・カーのアッチもコッチも斬りまくり!』の視聴場所

Netflix

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MCMの時事・文化ニュース編集者
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