リック・オーウェンスの家具展「BACKSTAGE」がサロン94デザインで開催

Rick Owens Furniture, Tech Glade (detail), photographer, Moritz Tibes, courtesy of the designer and Salon 94 Design.

サロン94デザインが、リック・オーウェンスの家具ラインの新作を展示する「BACKSTAGE」展を開催します。この展示会では、オーウェンスのパートナーであるミシェル・ラミーが製作を手がけた家具が披露されます。

展示される家具は、ポーフィリーや沼地の木材といった希少な素材から、合板、白大理石、ムース鹿の角まで、多様な材料を用いて制作されています。ラミーの卓越した能力により、自然素材のリサイクルや珍しい素材の発掘が行われ、それが家具デザインの中心となっています。彼女は骨を求めて地元の肉屋を訪れたり、ヨーロッパの沼地で木材を探したり、バチカンから石材を調達したりと、世界中を駆け巡っています。

オーウェンスの家具は、自然界の彼のお気に入りの形、ルーマニアの彫刻家コンスタンティン・ブランクーシの作品、そしてカリフォルニアのスケートパークからインスピレーションを得ています。これらの作品は、オーウェンズ特有のダーク且つミニマルな美学を反映しています。この独特のスタイルは、アメリカ人デザイナーがロサンゼルスの地下壕風ロフトのために特注家具を作り始めたときに生まれました。

展示会では、トラヴィス・スコットの最近のワールドツアー「CIRCUS MAXIMUS」のバックステージエリアのために開発された、オリジナルのモジュラー式グレード構造の進化形である「テック・グレード」も紹介されます。ミシェル・ラミーが直接監督し、リック・オーウェンス・ファニチャーのアトリエとXtine Dallasとのコラボレーションにより、この10ピースのモジュラーデザインには、大画面テレビスペース、録音スタジオ、物思いにふける天蓋の下にあるコクーンのようなソファ、そして携帯電話の充電ステーションなどの実用的な機能が含まれています。

サロン94デザインの創設者ジャンヌ・グリーンバーグ・ロハティンの招待により開催されるこの展示会は、94丁目のフラッグシップスペースでの初展示から、新本部である89丁目3番地まで、ギャラリーとリック・オーウェンス・ファニチャーの10年にわたるコラボレーションを継続するものです。また、タクロ・クワタとマイルズ・グリーンバーグの展示会も同時開催されます。

「BACKSTAGE」展は2025年1月9日から2月15日まで開催されます。

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