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『ファミリー・スイッチ』――心温まるが、まとまりに欠ける入れ替わりコメディ

Alice Lange
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ファミリー・スイッチの冒頭は、おならの音、アイスクリームの大食い、困惑した表情が入り乱れるカオスな幕開けだ。ジェニファー・ガーナー(Jennifer Garner)演じるジェスと娘のCCが、互いの体に入れ替わった状態で目を覚ます。出だしとしては期待を持たせる。体が入れ替わる定番の設定が生むばかばかしさを、勢いよく笑いに変える身体派コメディだ。マックG(McG、『This Means War』『Terminator Salvation』)が監督を務めたNetflixのホリデー映画は、家族で楽しめる陽気な作品で、目指すところには好感が持てる。ただし、うまく飛躍するより、つまずく場面のほうが多い。

エイミー・クラウス・ローゼンタール(Amy Krouse Rosenthal)の児童書Bedtime for Mommyに着想を得た設定は、思わず笑ってしまうほどばかばかしい。仲たがいしているロサンゼルスのウォーカー一家が、グリフィス天文台で珍しい惑星直列を目撃した際、誤って互いの体に入れ替わってしまう。導入は手早く、マックGは6分も経たないうちに家族の不和と物語のきっかけを描き出す。テンポは効率的だが、特に目新しさはない。『Freaky Friday』が世代間の隔たりを描いたのに対し、本作が焦点を当てるのは家族同士の共感だ。立派なテーマではあるものの、あまりにも見慣れた題材でもある。

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ジェスとビル・ウォーカーを演じるガーナーとエド・ヘルムズ(Ed Helms)を中心としたキャストは、本作最大の強みだ。ガーナーは身体を使ったコメディで輝きを放つ。とりわけ、乳糖不耐症なのにプレゼンテーションを行う場面では、娘の体に入った母親のプロ意識が、盛大な音を立てて裏切られる。ここでの音響設計は切れ味がよく、安易なギャグに頼らず笑いを膨らませている。一方、ヘルムズは、息子ワイアット(ブレイディ・ヌーン(Brady Noon))の反抗的な若者言葉に振り回されているときでさえ、ビルに地に足のついた温かみを与える。ヌーンとCC役のエマ・マイヤーズ(Emma Myers)も際立った演技を見せ、互いの生活を体験する2人の間には、いら立ちとしぶしぶ抱く敬意が入り交じった関係性がはっきりと感じられる。

しかし、心に響く場面を作ろうとする試みは、説得力を持つよりも無理を感じさせることが多い。ジェスの仕事中毒からワイアットが抱える学業のプレッシャーまで、ウォーカー家の問題は駆け足で提示されるため、感情的な重みを十分に育む余地がない。家族が互いの体で過ごした経験を通じてようやく絆を深めても、『The Parent Trap』(1998)や『Yours, Mine & Ours』(2005)のような作品が生み出した積み重ねのある満足感には届かない。第3幕では、望遠鏡のレンズを急いで調達し、取ってつけたようなパーティー場面へと進む。登場人物の成長を掘り下げる可能性を残したまま、物語は駆け足で幕を閉じる。

マックGの演出は手堅いものの、意欲に欠ける。映像は暖かなゴールデンアワーの光に大きく頼っている。ホリデー映画としては無難な選択だが、作品ならではの個性は乏しい。天文台は象徴的な場所でありながら、十分に活用されていない。惑星直列という仕掛けも、物語の中心を担う装置というより、後から付け足されたように感じられる。「Santa Claus Is Comin’ to Town」や「Little Saint Nick」といった季節の定番曲を散りばめたサウンドトラックは、懐かしさを呼び起こそうとするが、現代を舞台とする本作の雰囲気とはしばしばかみ合わない。

ファミリー・スイッチは結局のところ、独創性の乏しさに足を引っ張られている。おなじみの定番を繰り返すばかりで、新たな視点を加えられていない。笑いには鋭さが光る場面もあるが、気の利いた脚本やひねりのあるユーモアより、広く大げさなドタバタに頼りすぎている。テンポにも難がある。第1幕はあっという間に進む一方、中盤は同じような入れ替わりギャグが重なって失速し、笑えるというより飽きがくる。第3幕も急ぎ足で、物語に呼吸を与えるより、早く終わらせることにマックGが気を取られているかのようだ。

入れ替わりコメディとの比較は避けられないが、並べてみるとファミリー・スイッチは見劣りする。『Freaky Friday』(2003)が描いた世代間の隔たりと同様、本作にも入れ替わりの設定はあるが、『Vice Versa』(1988)のような鋭い社会批評はない。似たような欠点を抱える『The Change-Up』(2011)でさえ、設定にもっと生々しい笑いとテーマの厚みを加えていた。本作は10代前半の子どもがいる家族を明確なターゲットにしているが、その層にとっても見慣れた内容に感じられる危険がある。親が払う犠牲、10代の不安、現代生活の重圧といった深刻な問題を扱おうとしているものの、いずれも表面的な描写にとどまる。

脇を固めるキャストは、ときおり笑いや温かみを添える。占星術師アンジェリカ役のリタ・モレノ(Rita Moreno)は、短い出番に軽やかな魅力をもたらす。マティアス・シュヴァイクホーファー(Matthias Schweighöfer)演じるロルフは、戸惑いっぱなしのベビーシッターとして、作品中でも特に自然な笑いを生み出している。しかし、こうした演技は十分に掘り下げられず、ウォーカー家の中心的な問題が優先されるなか、脇に追いやられている。

本作のプロダクションデザインは実用的だが、特筆すべき点はない。ウォーカー家が暮らすロサンゼルスの家はどこにでもありそうな雰囲気で、物語に奥行きを与えられるような独特の魅力や癖に欠けている。グリフィス天文台の場面は映像として見応えがあるものの、活用は不十分だ。惑星直列はテーマを支える軸というより、物語を都合よく進めるための仕掛けにとどまっている。

ファミリー・スイッチにも、楽しい瞬間がないわけではない。体が入れ替わった家族がひととき再び心を通わせるパーティー場面からは、本作が目指しながらもほとんど実現できていない感情の響きが垣間見える。ガーナーとマイヤーズが一緒に登場する場面はとりわけ効果的で、置かれた状況の滑稽さと切なさの両方を演技で捉えている。とはいえ、作品全体を引き上げるには、こうした光る瞬間があまりに少なく、間隔も空きすぎている。

テンポの問題は、構成上の欠点にとどまらない。第1幕はあっという間に進む一方、中盤は同じような入れ替わりギャグが重なって失速し、笑えるというより飽きがくる。第3幕も急ぎ足で、物語に呼吸を与えるより、早く終わらせることにマックGが気を取られているかのようだ。

結局のところ、ファミリー・スイッチは善意にあふれてはいるものの、見終われば忘れてしまうホリデーコメディだ。家族映画がひしめくなかで際立つだけの独創性や深みがなく、おなじみの定番と大げさな笑いに頼るため、作品の魅力も限られている。

キャスト

写真:The Movie Database(TMDB)

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