マリオ・カサスとは?スペインの俳優、映画監督

Mario Casas. De enlaciudadsubterranea - Flickr: Mario Casas, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30655134

マリオ・カサス・シエラは1986年6月12日、スペイン・ガリシア州ア・コルーニャ生まれ。その才能と多才さでスペインのエンターテインメント業界に大きな影響を与え、数々の賞賛と熱狂的なファンを獲得している。

マリオ・カサス
マリオ・カサス

マリオ・カサスは、4人兄弟の結束の固い家庭で育った。ハイジとラモンという若い両親の間に生まれ、それぞれ17歳と19歳でマリオを授かった。マリオの両親は、父親を “参考人”、母親と兄弟を “相談相手 “として、彼の生育に重要な役割を果たした。カサス一家は、マリオがわずか4歳のときにラ・コルーニャからバルセロナに引っ越した。その後、18歳になったマリオは、家族とともにマドリードへ冒険の旅に出た。マリオは妹のシーラと特別な絆で結ばれている。家族への愛情は、それぞれのイニシャルを体に刻んだタトゥーにも表れている。

マリオ・カサスのエンターテインメント業界への旅は、幼い頃から始まった。子供の頃、コーラ・カオ、スカレクトリック、テレピザといった人気ブランドの広告に出演。こうした幼い頃の経験が演技への興味をかき立て、名門クリスティーナ・ロータ演劇学校に入学することになった。マリオの才能と献身はすぐにキャスティング・ディレクターの目に留まり、ティーン向けドラマシリーズ『SMS』で初めてテレビの主役に抜擢された:Sin Miedo a Soñar』(SMS:夢見る勇気)で初めてテレビドラマの主役を演じ、『Summer Rain』で映画デビューを果たした。

しかし、マリオ・カサスを一躍有名にしたのは、テレビシリーズ『Los hombres de Paco(パコの男たち)』での役柄だった。アイトール・カラスコというキャラクターを演じた彼は、ヒューゴ・シルバ、ミシェル・ジェンナーとともに人気の三角関係の一員となった。この役柄は彼の演技力を見せつけ、スペインで広く知られるようになった。

マリオ・カサスの映画界でのキャリアは、批評家から絶賛された一連の演技で花開いた。2009年には、『Fuga de cerebros(脳溢血)』や『Mentiras y Gordas(セックスとパーティーと嘘)』などのヒット作に出演。しかし、『Tres metros sobre el cielo(天国の3歩上)』で反抗的なハチェを演じたことで、新星としての地位を確固たるものにした。この映画はその年のスペイン映画で最高の興行収入を記録し、マリオの演技は絶大な人気と称賛を得た。

マリオ・カサスはブレイク後も、『ユニット7』、『アイ・ウォント・ユー』(『天国の三階段』の続編)、『ラバ』などの映画で魅力的な演技を披露し、観客を魅了し続けた。スリラー、コメディ、ドラマなど様々なジャンルに挑戦し、多才ぶりを発揮した。2020年、主演作『クロス・ザ・ライン』で栄えあるゴヤ賞主演男優賞を受賞し、スペインを代表する名優としての地位をさらに固めた。

マリオ・カサスの才能は国境を越え、英語による国際的なプロジェクトにも進出した。アントニオ・バンデラスやジュリエット・ビノシュといった名優たちとともに、『エデン』や『33』といった作品に出演した。これらのプロジェクトにより、彼は世界的なプラットフォームで多才ぶりを発揮し、スペイン国外にもファン層を広げることができた。

キャリアを通じて、マリオ・カサスはその卓越した演技で数々の称賛を受けてきた。ゴヤ賞、ガウディ賞、フェローズ賞を3度受賞している。これらの栄誉ある賞は、彼の才能とスクリーン上の存在感で観客を魅了する能力に対する業界の評価を物語っている。

マリオ・カサスの成功の鍵のひとつは、多様なキャラクターを体現し、スクリーンに生命を吹き込む能力にある。強烈でドラマチックな役から、軽快でコミカルな役まで難なくこなし、俳優としての多才ぶりを発揮している。問題を抱えた若者であれ、ロマンチックな主人公であれ、複雑なアンチヒーローであれ、マリオの演技に対する献身的な姿勢は、どの演技においても輝いている。

マリオ・カサスの私生活もまた、メディアやファンから大きな注目を集めてきた。キャリアを通じて、マリア・バルベルデ、ベルタ・バスケス、ブランカ・スアレスなど、何人もの女優と恋愛関係にある。現在、彼はスペインの有名女優ブランカ・スアレスと交際中で、いくつかの映画やテレビ番組でスクリーンを共にしている。スクリーン内外での2人の相性は、2人の関係を取り巻く陰謀をさらに高めている。

スペイン映画界を代表する俳優としての地位を確立しつつあるマリオ・カサスは、映画製作の他の側面にも意欲を燃やしている。2023年には、デボラ・フランソワとともに脚本を手がけた映画『僕の孤独に翼がある』で監督デビューを果たす予定だ。この新たな試みは、彼の野心と創造的なビジョンを示すものであり、多面的なアーティストとしての彼の地位をさらに強固なものにしている。

マリオ・カサスがスペイン映画界でスターダムにのし上がったのは、その紛れもない才能と多才さ、そして芸事への献身に起因する。子役としてコマーシャルに出演した地味なスタートから、映画やテレビシリーズでの絶賛された演技に至るまで、マリオはエンターテインメント業界で一目置かれる存在であることを証明してきた。豊富なフィルモグラフィ、数々の受賞歴、熱烈なファン層を持つマリオ・カサスは、その魅力的な演技で観客を魅了し続け、スペイン映画界で傑出した存在であり続けている。

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