「自由研究には向かない殺人」はエマ・マイヤーズ、ザイン・イクバル、アーシャ・バンクス主演のNetflixミステリーシリーズ。
「自由研究には向かない殺人」は、ひと夏のミステリーを仲間と楽しむために特別に作られたシリーズのひとつです。イーニッド・ブライトンの絵本を彷彿とさせるシリーズで、舞台は夏。
ピップ・フィッツ=アモビは、過去の事件を解決するために全力を尽くす聡明で特別な少女。
プロット
アンディ・ベルは数年前に死亡。彼女のボーイフレンドは犯行を自供し、その後自殺。しかし、この話を信じないピップという少女がおり、5年後、アンディ・ベルの死の謎を解き明かそうと決意。
「自由研究には向かない殺人」、魅力的で、ミステリアスで、複雑なシリーズ
「自由研究には向かない殺人」は、時に面白く、常にミステリアスで、ジュブナイルで、その上、複雑な謎解きもある。登場人物は皆、共通の過去を持ち、隠し事をしているような人たち。テンポがよく、少しずつ謎を解き明かしていく展開。
そして何よりも、女優エマ・マイヤーズが演じるピップという主人公がいい。気取らず知的で、直感的で抜け目がなく、しかも面白い。
青少年向けシリーズというにはプロットが複雑すぎるかもしれませんが、「自由研究には向かない殺人」は青少年向けコメディでもありません。ミステリーといっても、殺人や自殺の話なので、子供向けとは違います。
フラッシュバックと捜査が交互に描かれるストーリー構成もいい。テンポとプロットの構成がうまく組み合わさっています。
若い人たちにアピールしていますが、大人の観客にも一定の魅力があり、ジョルジュ・シムノンというよりアガサ・クリスティーに近い、古典的な探偵小説の雰囲気を持っているのは確かです。「自由研究には向かない殺人」は、登場人物の扱いにおいて、サマー・ミステリーとより現代的なミステリー・シリーズの中間を実現しています。
私たちの意見
6つのエピソードに没頭するのに最適。複雑に絡み合った魅力的な殺人ミステリーで、すぐに見ることができ、一生に一度の映画体験にはならないものの、知性とセンスと巧みなプロットで意図した観客に届きます。