音楽

北山宏光が自ら作詞「BACKLASH」、『桃源暗鬼』第2期OPで初のアニメ主題歌

Alice Lange
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北山宏光は、ジャニーズ事務所が育成し売り出した男性アイドルグループの一つ、Kis-My-Ft2で約20年を過ごした後、グループと事務所の双方を離れ、ひとりで再出発した。新シングル「BACKLASH」で彼が立つのは、かつての体制ではたどり着けなかった場所だ。日本テレビで第2期「日光・華厳の滝編」が放送中のダークファンタジーアニメ『桃源暗鬼』のオープニングを飾る。アニメのテーマ曲を手がけるのは初めてで、歌詞も自ら書き下ろした。

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今回の組み合わせは、アイドルにアニメのタイアップを持ちかける通常のケースより、作品との親和性が高い。『桃源暗鬼』は、日本の伝承に登場する鬼の末裔たちが、鬼退治の英雄・桃太郎の子孫と戦う物語だ。北山は、正義と悪がぶつかり合う構図を歌詞の土台にしたという。本人のコメントによれば、この曲が描くのは、抑え込まれていた感情や衝動が臨界点を越え、反動のように一気に噴き出す瞬間だ。曲が流れることで、作品の熱量をさらに高められたらと願っている。

『桃源暗鬼』の漫画を描く漆原侑来が、シングルのジャケットも手がけた。作品に登場する鬼の戦士たちの制服を着た北山が、赤いバイクにまたがる姿が描かれている。ミュージックビデオも同じ赤と黒を基調に、ボリュメトリックキャプチャーやCGを、パフォーマンスシーンやバイクの場面と組み合わせた。北山は、始まったら最後まで一気に駆け抜けるような、スピード感あふれる映像だと語る。公開から1週間足らずで、YouTubeの再生回数は48万回を超えた。

アニメのタイアップに至る道筋は、所属レーベルを通じて開かれた。北山は、元ジャニーズ事務所のプロデューサー、滝沢秀明が設立した芸能事務所TOBEに所属している。同事務所にはNumber_iやIMP.も在籍し、北山の作品は現在、TOBEが日本のアニメ音楽を代表する大手レコード会社の一つであるポニーキャニオンと立ち上げたレーベル、RED ONからリリースされている。このタイアップは、移籍から1年以内に実現した。

ただ、この曲が誰に向けられたものなのかは、それだけでは決まらない。日本では、北山をドームツアーやバラエティー番組、テレビドラマで知ったファンが多い。一方、配信サービスで「BACKLASH」に出会う海外のアニメファンは、Kis-My-Ft2のことを何も知らない。彼らがロック色の強いオープニングを評価する基準は、歌い手がどこから来たのかではなく、曲が作品に合っているかどうかだ。

北山は2023年8月31日にKis-My-Ft2とジャニーズ事務所を離れ、同年9月にTOBEへ加入。11月にはデジタルシングル「乱心-RANSHIN-」でソロデビューした。RED ONへの移籍は2025年12月に発表されている。「BACKLASH」は2026年9月28日にデジタルリリースされ、ミュージックビデオも同じ日の夜に公開された。『桃源暗鬼』第2期は、Studio Hibariが手がけた2025年7月から12月までの第1期に続き、10月2日に日本テレビの「Friday Anime Night」枠で放送開始。10月5日からはNetflix、Prime Video、Disney+でも配信される。エンディングテーマ「手と手」はTRACK15が歌う。

北山は、大きな組織にいたままでは、50歳、60歳、70歳になった自分の姿を思い描けなかったため、事務所を離れたと語っている。血筋によって定められた役割を拒む人々を描く作品。その毎週金曜夜の冒頭90秒は、いま北山のものだ。

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