音楽

エヴァネッセンス、14曲入りゴシックロックアルバム「Sanctuary」をSpotifyなしで発表

Alice Lange

エヴァネッセンス(Evanescence)が新作スタジオアルバム「Sanctuary」をリリースした。全14曲で構成されるこの作品は、YouTubeで公式ビジュアライザーが公開されるとともに、Spotifyへの配信なしで届いた。バンドの自社チャンネルを通じて直接リスナーとつながる、意図的な選択だ。

ゴシックロックは、ビデオゲームのサウンドトラック、アニメとのコラボレーション、そしてライブシーンの復活を通じて、その存在感を保ち続けている。エヴァネッセンスのカタログは、エイミー・リーの声をバンドの商業的全盛期よりはるか後に知った世代のあいだでも活発に再生され続けてきた。「Sanctuary」は、その需要のただなかへと届く。

YouTube video

全14曲というのは、現在のアルバム市場が滅多にしない約束だ。シングルが商業の主軸となり、アルバムはその宣伝媒体となった時代において、14曲の作品は、音楽的な主張がそれだけの規模を必要とすることを示している。タイトル曲のビジュアライザーはYouTubeですでに23万8,000回以上の再生を記録しており、ファンが準備万端で待ち受けていたことがわかる。

本作はエヴァネッセンスのオーケストラ的な本能を引き継ぎながら、ギターをより前面に押し出している。エイミー・リーの歌声は変わらず作品の中心軸を担うが、「Sanctuary」は過去作の音響構造を再現するより、馴染みある土台の上で新たな領域を切り拓こうとしているように聴こえる。ノスタルジーではなく、精度を選んだバンドの姿がある。

Spotifyへの非掲載は、ほとんどのアーティストチームが今日では交渉の余地なしと見なすであろう判断だ。14曲のアルバムをその大手プラットフォームなしにリリースすることは、数週間以内に解消される交渉上の立場なのか、それともエヴァネッセンスの聴衆が実際にどこにいるかを見据えた、より意図的な選択なのか。日本、中南米、中・東欧に広がる同バンドのグローバルな聴衆基盤は、これまでも利用可能なあらゆるチャンネルを通じて音楽を見つけ出してきた。

「Sanctuary」が解消しない問いは、バンドの創作的な本能が、エヴァネッセンスのオリジナルカタログではなく、ゴシックロックやオルタナティブメタルの現在の形を通じてそのサウンドに触れたリスナーまで届くかどうかということだ。音楽は認識しやすく、自信に満ちている。その自信が権威として受け取られるか、現在のシーンとの距離感として読まれるかは、この作品が残した未解の問いとなっている。

「Sanctuary」は現在YouTubeおよびバンドの公式チャンネルで聴くことができる。フィジカルフォーマットの詳細と追加のデジタル配信に関する情報は、今後順次発表される見込みだ。

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