音楽

ビートもコーラスも外したBOOMPALA、ル・セラフィムの歌声はピアノで立つ

Alice Lange

ル・セラフィムが、既発シングル「BOOMPALA」のピアノアレンジバージョンをYouTube Musicの公式Topicチャンネルで公開した。編成はピアノ一台のみで、スポティファイへの配信はない。

グループはこれまで、高密度のコレオグラフィーと重厚なエレクトロニックサウンドを組み合わせたパフォーマンスで知られてきた。直近のプロジェクト「PUREFLOW Pt.1」でも同路線を維持しており、今回のアコースティックアレンジはそのイメージから大きく距離を置く試みである。

YouTube video

プロダクションの層を取り除いた状態では、5人のボーカルブレンドがそのまま音楽の骨格となる。「BOOMPALA」が持っていたグルーヴは打ち込みのリズムに依存していた部分も大きいが、ピアノバージョンではそのグルーヴを声とピアノの呼吸だけで再構築しなければならない。アレンジがそれをどこまで達成しているかは、聴き手に委ねられている。

ピアノバージョンのリリースはK-POPのプロモーション手法として定型化しており、今回も例外ではない。公開から数日での再生回数は約1万8千回にとどまり、スポティファイへの収録がないことで再生経路も限られる。アーティストの表現意図を疑うつもりはないが、マーケティングアセットとしての位置づけが主体である可能性は否定しにくい。

配信元の「LE SSERAFIM – Topic」はYouTube Musicが自動生成する公式流通チャンネルであり、グループが手動で管理する公式チャンネルとは異なる。MusicBrainzには1曲入りのシングル(リミックス扱い)として登録されており、ディスコグラフィーの正式な一部を構成する。

「BOOMPALA (Piano ver.)」は2026年5月23日のリリース。

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