音楽

嵐「Five」が更新したOricon初日記録——解散が生んだ320万の共鳴

Alice Lange

嵐がリリースしたデジタルシングル「Five」は、配信初日にオリコン史上最高の320万8857回再生を記録した。ダウンロード数7万4255も自己最高を更新し、オリコンデイリーランキングのトップ50には嵐の楽曲が15作同時にランクインした。この反響はストリーミング技術の普及だけで説明できるものではない——グループにとって最後の楽曲であることを、すべての聴き手が最初から知っていたからだ。

「Five」というタイトルが指すのは、グループを構成する5人——大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤——の存在そのものだ。長期間の活動休止を経てリリースされたこのシングルは、再起動ではなく完全な形での幕引きを宣言するものだった。J-POPの歴史において、これほど明確な「さよなら」を記録に刻んだグループはほとんど例がない。

YouTube video

「Five」のYouTubeオフィシャルミュージックビデオはすでに2500万回以上の再生を集め、世界中のファンから反響を受けている。オリコン週間デジタルシングルランキングでは初週13万3204ダウンロードを記録し、グループとして歴代最高の初週ダウンロード数を更新した。Spotifyでの配信は設定されておらず、CDはSTARTO Entertainment「ファミリークラブストア」限定販売となったが、その限定性がかえって記録的な需要を生み出した。

ただし、これらの記録が持つ複雑な文脈を見落とすことはできない。320万回を超える再生の多くは、継続への期待ではなく「別れ」への反応という側面が強い。全国5大ドーム15公演の「ARASHI LIVE TOUR 2026 ‘We are ARASHI’」でもチケット入手は困難を極め、最後の瞬間に立ち会えなかったファンは少なくなかった。解散後の5人それぞれの活動について現時点で公式な発表はなく、グループとしての実績と個人としての次の章は、今のところ切り離されたままだ。

嵐は1999年のデビュー以来、アリーナからドームへ、テレビから世界へと活動の規模を広げ続けてきた。その間に発表したシングルは「Five」で59枚目を数える。第59弾という数字より重要なのは、このグループが長年にわたって日本社会の共感の中心に位置してきたという事実だ。「五人で五人のまま」——最後のシングルタイトルは、その一貫したDNAを余すところなく表している。

「Five」のCDシングルは5月31日、STARTO Entertainment「ファミリークラブストア」限定で発売された。同日、東京ドームでのファイナル公演をもって嵐は正式に解散した。デジタル配信は3月4日から開始されており、6月2日時点でもオリコンデイリーランキング1位を維持している。グループとしての楽曲はサブスクリプションサービスで引き続き聴くことができ、各メンバーの今後についてはそれぞれのタイミングで発表されることが見込まれる。

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