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Sparks of Tomorrow、Netflixで:石炭で動く京都で、兄を喪った少年が街を電化しうる失われた目録を追う

Veronica Loop

兄を葬ったばかりの少年が、一冊の本を探しに出る。形見でも日記でもない。発電機と配線図を並べただけの、誰も悼まず、ほとんど誰も読めない無味乾燥な目録だ。『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』の京都では、街路は石炭で動き、その上の靄は完全には晴れない。その煙のどこかに、街がどの世紀を生きるかを変えうるとされる唯一の一冊が眠っている。坂本喜八は誰よりもそれを欲しがる――口にする理由のためではなく。立ち止まれない少年にとって、未来だけが、悲しみに進むことを許された方向なのだ。

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『二十世紀電氣目録』は、原作小説を京都アニメーションが映像化した作品だ。蒸気だけが進歩し、電気がついに訪れなかった、もうひとつの明治期の京都を舞台にした成長の物語である。設定は精緻だ。世界の他の地域が灯りをともすあいだ、機関と煙ばかりを磨き上げ、間違った問いを見事に解いてしまった街。失われた「二十世紀電氣目録」は、その街を電化する設計図を収めているという。筋書きだけ見れば、これは宝探しだ。

だが、その奥は宝探しではない。探索は枠にすぎず、主題はふたりの若者のあいだの距離にある。喜八が目録を追うのは、追うことが嘆くことより楽だからだ。彼の軌道に入る少女・百川稲子は、自分の野心を畳んで人目から隠している。物語は、誰も口に出さない問いのまわりを巡るふたりを見つめる――電気の灯りに、それぞれ何を直してほしいと思っているのか。ジャンルが原動機を与え、ドラマが、それが動くことに心を動かす理由を与える。

ここでスタジオは、ほかの誰にもできない唯一のことをする。京都アニメーションは見世物の館であったためしがなく、スチームパンクを真鍮のゴーグルの仮装に貶めることを拒む。機械の時代は、むしろ手触りとして現れる――襟に染みついた煤、灯る前にためらうランプ、抵抗する装置を手で回す肉体の労働。論は台詞ではなく、顔と手と天候と光を通って流れる。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『響け!ユーフォニアム』の作風を産業の寓話に重ねたものであり、だからこそ煙は背景美術ではなく憂いとして読める。

クレジットは、その自信の一端を説き明かすと同時に、複雑にもする。本作は太田稔の監督デビュー作――新人に託された重い題材だ。脚本はベテランの浦畑達彦、キャラクターデザインと総作画監督は岡村公平、音楽は湖東ひとみが手がける。原作はスタジオ自身の文庫レーベルであるKAエスマ文庫から出ており、京都アニメーションは自ら選び、形にし、刷った一冊を映像化している。

声の出演は、内田雄馬が坂本喜八を、雨宮天が百川稲子を演じて牽引する。メロドラマに頼らず、内へ向かう物語を背負う二人だ。その周りに、三添洋輔役の内山昂輝、喜八の兄・坂本清六役の小野大輔、陸健吾役の武内駿輔が並ぶ。大場面のためというより、このスタジオが誰よりもうまく演出する静かな二人芝居のために組まれた布陣である。

空想の下にある歴史の錨は本物で、作品を支えている。ガスと蒸気から電力網へというこの国の移行は、二十世紀初頭の決定的な断層のひとつであり、あらゆる断層と同じく、勝者と、暗がりに取り残された人々を生んだ。物語はその断層を、ひとつの家族とひとつの町内を通してたどる――誰が最初に繋がれ、誰が負担し、誰が待てと言われるのか。国を光の一歩手前で凍らせた歴史改変は、結末を知る慰めなしに、その問いを立てさせる。

本作が決して名指さず、名指す必要もない第二の響きがある。これは煙に喘ぎ、光へ手を伸ばす街の物語であり、灯りをともし続ける代償を業界の誰よりも親しく知るスタジオによって語られている。企画は八年以上前に発表され、いま世に出るために生き延びた。宣伝はそこに寄りかからない――それでいい。だが全体の温もりは、設定だけでは支えきれない重さをもって着地する。

目録に何ができないか――それが、物語が早くに置き、閉じることを拒む問いだ。それは京都を照らせる。喜八に兄を返すことはできない。本作は二つの電流をあえて分けたままにする。街を動かす電流と、立ち止まれば喪失をついに感じてしまうからこそ人を止まらせない電流とを。宝探しは解決を約束し、ドラマは小声で告げる――少年が本当に探しているものは、どの目録にも載っていない。

Netflixにとって、この作品は配信であると同時に道標でもある。京都アニメーションが一挙に最も広い観客へ届く、スタジオ初の全世界同時独占であり、その手仕事が、日本での放送と同じ日に世界中の加入者の前に置かれる。取引の底にある賭けは、親密さは規模化できる、というものだ――悲しみと電気をめぐる小さな手作りの物語が、再生を押すどの市場でも読めるのだ、と。

『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』は2026年7月5日に始まり、同日に日本のテレビ放送とNetflixでの全世界配信が行われる。第1期は日本語の原音で届けられ、京都アニメーションが原作小説を映像化し、内田雄馬と雨宮天が坂本喜八と百川稲子として声の出演を牽引する。

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