音楽

KISS、全盛期アナハイム公演を17曲で完全収録したライブ・アルバムを解禁

Alice Lange

KISS Destroys Anaheim ‘76 は、バンドのキャリアの中でも最も商業的かつ演劇的に強力な時期を捉えた、17トラックからなるアーカイブライブアルバムとして登場した。この録音は、KISSがステージ上の過剰さをビジネスモデルへと変え、アリーナロックの常識そのものを塗り替えた時代の、アナハイムでの完全なコンサートを記録している。

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デストロイヤー時代は、KISSがカルト的な現象からメインストリームの定番へと移行した瞬間を象徴している。火を吹き、血を吐き、複雑さよりもインパクトを重視したフックによって、アリーナを満員にした。ここに収録されたアナハイム公演は、そのフォーミュラに疲れが生じる前のものである。バンドはあたかもすべてのリフが初めてであるかのように演奏し、観客の反応もまた記録の一部となっている。

アーカイブライブリリースは、KISSにとって信頼できるパラレルカタログとなっている。このバンドはスタジオワークと同じくらいライブパフォーマンスでその伝説を築いてきた。本作は、サウンドボード品質の録音の公式ライブラリに加わり、カジュアルなファンにも、当時その席にいた熱狂的なファンがすでに知っていたことを聴かせてくれる。全盛期のKISSは再現できるものではなく、反論できないシステムだったのだ。

懐疑派は、『KISS Destroys Anaheim ‘76』は、コアなコレクター向けのカタログ商品に過ぎないと指摘するだろう。現在ツアーを行っていないバンドの17トラックで、新曲もなく、クリエイティブなリスクもなく、発売時点でSpotifyでも聴けない。フェイスペイント時代以降にKISSを知ったリスナーにとって、これは発見ではなく考古学である。また、本作は、一部のアーカイブリリースが存在意義を正当化するために用いる音響的な親密さも欠いている。これは意図的に壁のようなノイズであり、ニュアンスを求めるリスナーは、ニュアンスを障害とみなすバンドを目にすることになる。

17トラックのコレクションは、アナハイムで記録された完全なパフォーマンスから抽出されており、今回のリリースは、KISSが別れのツアーサイクルを終えた後も、アーカイブカタログへの継続的なコミットメントを確認させるものとなっている。

『KISS Destroys Anaheim ‘76』は8月21日にリリースされ、現在主要なデジタルプラットフォームおよびコレクターチャネルを通じて入手可能である。ただし、執筆時点ではSpotifyでの配信は確認されていない。

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