音楽

ルセラフィム「BOOMPALA」、Spotify不在でも830万再生という逆説

Alice Lange

ルセラフィム(LE SSERAFIM)が最新シングル「BOOMPALA」のオフィシャルMVを公開し、HYBE LABELSのYouTubeチャンネルで830万回超の再生を記録した。5人組が見せる高強度なコレオグラフィーと、タイトルが体現する爆発的なリズムは、グループの表現主軸であるパフォーマンスの密度をさらに高めた作品だ。

日本人メンバーのサクラ(宮脇咲良)とカズハ(折戸かずは)を擁するルセラフィムは、日韓双方の市場に深く根づいたグループだ。「BOOMPALA」は、こうした越境的な認知を前提に、音楽の拡散をストリーミングよりもMVに委ねる構成を採っている。国際音楽データベースMusicBrainzへの即時登録が示すとおり、このシングルは世界基準のリリースとして広く認識されている。

YouTube video

ただし疑問も残る。主要ストリーミングプラットフォームでの配信が確認されていないため、チャートへの影響は限定的になりうる。グローバルK-POPチャートの多くがSpotifyのストリーム数を算定基準とする中、MVの視聴数だけでは換算されないデータ構造は、グループの成果が可視化されにくい状況につながる。映像として消費される楽曲と、データとして計上される楽曲——この乖離が「BOOMPALA」の発表形式に内在している。

それでも、公開後まもなく830万回を超えた再生数は、グループの到達範囲を如実に示している。ルセラフィムの場合、サクラとカズハが日本語で直接ファンとコミュニケーションを取ることで、日本のファンコミュニティとの距離の近さは国内アーティストのそれに近い。この日本市場での根強さが、グローバルな再生数に実質的な厚みを加えている。

「BOOMPALA」は2026年5月23日にリリースされ、MusicBrainzのデータベースに即時登録された。ルセラフィムの次の活動については、グループのオフィシャルチャンネルを通じて発表される見通しだ。

ディスカッション

0件のコメントがあります。