音楽

パレット「as:9-nine- ARTEISIA」OST、26曲入りで国内配信スタート

Alice Lange

Paletteは、ビジュアルノベルシリーズ「9-nine-」のスピンオフ作品『as:9-nine- ARTEISIA』の公式サウンドトラックをリリースした。全26曲を収録する本作は、肉体が受け止めきれないほどの魔力を持つ少女と、彼女の症状を研究するよう命じられた若き研究者を軸にしたゲームの音楽を完全収録している。

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アルバムの幕開けを飾るのは、Wolpis Karterが歌うオープニングテーマ「結想は花となる」(Yuisou wa Hana to Naru)だ。ファンタジー作品の物語性に適した伸びやかな高音域で、日本のインターネット音楽コミュニティでも広く知られるボーカリストである。作曲はHorie Shota、作詞はYamaguchia Tacoとの共同によるもの。ここから26曲が続き、テーマ曲から後半の静かな楽曲群へと移っていく。ビジュアルノベルの長い読書時間の大半を支えながらも、前面に出すぎないループ曲群だ。

ARTEISIAは、「9-nine-」のカタログの中でも独自の位置を占める。オリジナルシリーズは、同じ超自然的な世界を舞台に、それぞれ異なる主人公を中心とする4つのナンバリングエピソードとして展開された。ARTEISIAは続編ではなく、メインストーリーを延長することなく、新たな中心人物たちを同じ世界に置く独立したスピンオフ作品である。サウンドトラックもその構造に沿っている。26曲は、解決よりも曖昧さに重心を置く、より内面的な物語のために構築された。

ビジュアルノベルの音楽には忍耐が求められる。映画やアニメの劇伴とは異なり、これらの楽曲は場面を強調するために存在するのではない。プレイヤーのペースで進む何時間もの会話の下で流れ、注意を要求せずに空気を保ち続ける。ARTEISIAのスコアは、その役割に必要な音調の幅をカバーしており、緊張感の強い場面から、ゲームの感情的な賭け金が決まる静かな局面までを描く。こうした楽曲が、それを意味づける文脈を離れた単体のリスニング作品として成立するかどうかは、このジャンルがめったに問わない問いでもある。

サウンドトラックの広がりが限られることは、ゲームの流通上の制約を直接反映している。Spotifyの掲載はない。国際配信を確認できるストリーミングチャンネルもない。その結果、このスコアは日本向けのデジタルチャンネル内で機能するのみで、それ以外の場所には存在しない。Wolpis Karterの名は、アニソンおよび日本のインターネット音楽コミュニティにおいて確かな認知を持つ。本来であればアルバムを通じて届けられたはずの層だが、発見が機能するプラットフォームがなければ、その認知が届く先はない。

「9-nine-」シリーズの海外ファンには、この隔たりを意識する明確な理由がある。メインシリーズはSteamで英語ローカライズされ、オリジナルの4エピソードは日本国外にも観客を得た。ARTEISIA自体はその道をたどっておらず、今回のサウンドトラック発売も、近いうちにそうなることを示す兆候は確認していない。ゲーム、そしていまやその音楽も、メインシリーズが初回リリースから数年後にようやく拡大した流通モデルの内側にとどまっている。

『as:9-nine- ARTEISIA ORIGINAL SOUND TRACK』は、現時点で欧米向けプラットフォームが確認されていないタイトルの正式なリリースパッケージを完成させるものだ。その制約は、Steamでのローカライズが到達範囲を変える以前、メインの「9-nine-」シリーズが置かれていた状況を正確に映している。

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