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『ガンダムSEED』ソングコレクション「SEED SONGS」は実質、作曲家・梶浦由記の作品集だ

映画『SEED FREEDOM』のEDテーマ、See-Saw「去り際のロマンティクス」がアルバム初収録。ラクス・クラインの歌と、まだ明かされない新曲も
Cassian Vale
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巨大ロボットを軸にしたシリーズでありながら、『機動戦士ガンダムSEED』は映像と同じくらい、その「音」で記憶されてきた。パイロットたちは戦闘の合間に戦争そのものを語り合い、最も静かな場面は歌のものだった。戦火のさなかにラクス・クラインが歌うバラード、各話を哀愁を帯びた余韻で締めくくるエンディングテーマ。その音楽のほとんどは、ひとりの手から生まれている。アニメレーベルFlyingDogの新たなコンピレーション『SEED SONGS』は、それを言葉にせずに示している。これまでに発表された楽曲のうち、わずか二曲を除くすべてに作曲家・梶浦由記の名前がクレジットされているのだ。

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アルバムには「SEEDシリーズ」の主題歌と挿入歌、そしてアーティスト未発表の新曲1曲が収められる。最大の目玉は、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のエンディングテーマであるSee-Saw「去り際のロマンティクス」で、これがアルバム初収録となる。『機動戦士ガンダムSEEDスペシャルエディション HDリマスター』のEDテーマ、FictionJunction「Distance」も、SEED関連アルバムへの収録は初めてだ。See-Sawは梶浦と作詞家・歌手の石川智晶によるユニットで、FictionJunctionは梶浦自身のボーカルプロジェクト。新たに加わった2曲も、まっすぐ同じ作曲家へとつながっている。

Composer Yuki Kajiura stands at the centre of the FictionJunction singers at Anime Expo 2012
Anime Expo 2012でFictionJunctionと並ぶ梶浦由記(中央)。写真:Erika Rodriguez、CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

発表の中でレーベルは、SEEDを従来のガンダムファンだけでなく若い世代や女性層まで巻き込み続けるシリーズと位置づけている。曲目は、まさにその広がりを示す地図のようだ。1曲目を飾るのは、TVシリーズ第1クールのEDテーマだったSee-Saw「あんなに一緒だったのに」。田中理恵は5曲に登場する。ラクス・クラインとして3曲(「静かな夜に」「水の証」「Fields of hope」)、そして『SEED DESTINY』でラクスの顔を借りる歌姫ミーア・キャンベルとして2曲(「Quiet Night C.E.73」「EMOTION」)だ。

残りの曲は両シリーズとそのリマスター版をめぐる。有坂美香「Life Goes On」、桑島法子「深海の孤独」、See-Saw「君は僕に似ている」、そしてFictionJunction YUUKAの「暁の車」と「焔の扉」。梶浦が作曲・編曲・作詞のいずれにも関わっていないのは、「EMOTION」と、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションⅡ それぞれの剣 HDリマスター』のEDテーマであるlisa「tears」の2曲だけだ。シリーズの劇伴を手がけた佐橋俊彦は、「静かな夜に」と「Quiet Night C.E.73」という二つの“夜の歌”の作曲を担当している。

Announcement visual for the Mobile Suit Gundam SEED Series Song Collection SEED Songs album, a collage of earlier SEED CD covers
Image: © Sunrise / FlyingDog

これは網羅的なアンソロジーではなく、レーベルによるコレクションだ。FlyingDogが自らリリースしてきた楽曲を集めたものであり、T.M.Revolutionらが他レーベルで発表したオープニングテーマは含まれていない。全15曲入りの『SEED SONGS』は2027年1月16日(土)発売、価格は3,300円(税込)、品番はVTCL-60710。初回生産分は新規描き下ろしイラストによる限定プレミアムパッケージ仕様(三方背ケース)となる。アニメイト、タワーレコード、HMVなどではジャケットイラストを使用したイラストカードが特典として用意され、VICTOR ONLINE STOREではB2ポスター、Amazon.co.jpではメガジャケが付く。

残る謎は15曲目だ。約20年にわたる梶浦の楽曲群の最後に置かれた、アーティスト未定の新曲。それはバトンの受け渡しなのか、それとも「SEEDの物語は、まだ音楽を手放していない」というレーベルからのメッセージなのか。

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