音楽

フランスのラッパー、ラ・フェーヴがミックステープ中心の活動を経て、ついに『FINIS-LES』をアルバムと位置づける

Noah Brandt
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フランスのラッパー、ラ・フェーヴ(La Fève)が、全23曲、1時間弱の作品『FINIS-LES』をリリースした。本人が初の公式アルバムと位置づける作品だ。これまで手がけてきたのは、ミックステープや短いEP、そして自身のプロジェクトに収録しなかった楽曲をまとめたシリーズ『Empty the Bin』だった。アルバムは自身のレーベルであるWaloneから発売され、Sony Music Entertainment Franceが配給を担当する。

まず目を引くのは、そのボリュームだ。ヴァル=ド=マルヌ県フォントネー=スー=ボワで育ったラ・フェーヴは、作品を絞り、長い沈黙を挟むスタイルで支持を築いてきた。ミックステープ『ERRR』は、彼をSoundCloudからフランスでのプラチナ認定へと押し上げた。『Empty the Bin』の最新作を出したあと、彼は数カ月にわたって表舞台から姿を消した。『FINIS-LES』はその沈黙に、圧倒的な曲数で応える。収録曲の大半は2分から3分半ほどと短く、約1時間という長さは、長尺曲ではなく曲数の多さによって生まれている。

先行したのはタイトル曲だ。純粋なエゴ・トリップを軸にしたシングルで、美容室を舞台にしたミュージックビデオも制作された。さらに、(D)ジュノ((D)Juno)と13ジェナヤ(13Jenaya)を迎えたリミックスが、夏のあいだ楽曲の話題をつないだ。アルバムに先駆けて公開された曲はほかに2曲あり、「2026」と、COLORSのセッションで披露した「RIEN D’EXCEPTIONNEL」だ。この3曲はいずれも本作に収録され、最初の1曲は前半の中心に置かれている。

ゲスト陣は、同世代のアーティストが中心だ。「RR」にはフラッコ・クラム(Flacko Cram)、「RS CARBON」には1プリケ140(1PLIKÉ140)、「NAN !」にはベドリー(Bedry)と63クルフ(63KLUF)、「APPELLE LA POLICE」にはテオドラ(Theodora)が参加している。例外は、ヴァル=ド=マルヌ県のヴィトリー=シュル=セーヌ出身で、113のメンバーとして知られるベテラン、リム・ケイ(Rim’K)だ。彼は後ろから2曲目の「VILLE」に参加する。また、「KOSEI」と題されたインタールードは、EP『KOLAF』で組んだパートナー、コウセイ(Kosei)に捧げたものだ。

この長さはリスクでもある。初期のリスナーの反応は、まさにその点で割れている。Album of the Yearでは77件の評価をもとに73点(100点満点)を獲得し、プロダクションを称賛する声がある一方、23曲を通して聴くと歌詞の密度が薄れていくという不満も寄せられた。Last.fmによると、最初の数日間でリスナー数は11,147人、再生回数は133,073回に達した。主なリスナー層がフランス語圏にあるラッパーとしては堅調なスタートだが、長いアルバムが、これまでリリースのたびに注目を集めてきた彼の希少な作品と同じだけの関心を保てるかどうかは、まだわからない。

『FINIS-LES』は10月23日にリリースされた。タイトル曲は6月18日にシングルとして発表され、「2026」は8月末、COLORSでのパフォーマンスは9月に続いた。1999年にパリで生まれたラ・フェーヴは、2021年12月に『ERRR』を発表。その後、2023年12月に『24』、2024年9月にはサプライズ・ミックステープ『BIGLAF』をリリースしている。

次の試金石はステージだ。ラ・フェーヴは初の大規模会場ツアーとなる「Finis-les Zénith Tour」を発表した。フランス各地を回る日程は2027年2月から3月にかけて組まれ、2月12日のリヨン公演(LDLC Arena)のほか、ナント、リール、ボルドーにも立ち寄る。

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