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『One Day』――静かな親密さが映し出す、飾らない愛の現実

Molly Se-kyung
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One Dayの冒頭では、大学の廊下にひとり立つエマ・モーリー(アンビカ・モッド/Ambika Mod)が、部屋の中にデクスター・メイヒュー(レオ・ウッドオール/Leo Woodall)の姿を探して視線を走らせる。静かな親密さと、長い年月にわたるドラマ。その両方を見事に予感させる場面だ。デヴィッド・ニコルズ(David Nicholls)の小説を原作に、2011年の映画に続いてニコール・テイラー(Nicole Taylor)が手がけた本作は、卒業の夜から人生の浮き沈みを経ていくエマとデクスターの14年間を描く。

One Dayを魅力的な作品にしているのは、愛を美化しようとしない姿勢だ。大げさな行動や情熱的な愛の告白を前面に押し出す恋愛ドラマは少なくないが、本作は長い関係にともなう日々の現実に根を下ろしている。テイラーの演出は控えめながら効果的で、物語の重みを俳優たちの演技に託す。エマが初めての小説を打ち込むときに指先を震わせる様子や、自分の特権に目を曇らされていたと悟ったデクスターの顔に浮かぶ、静かな打ちのめされ方。見過ごしてしまいそうな細部が積み重なり、人間の感情を豊かに織り上げていく。

本作を支えるのは、モッドとウッドオールだ。モッドの演技は、各話が終わったあとも心に残る。彼女が演じるエマは、気丈でありながら傷つきやすく、苦闘しながらも決してあきらめない作家だ。物語を売り込むとき、緊張からペンをいじるしぐさにも、自分の信念を曲げないと決めたときの、反抗心をにじませる顎の構えにも、生々しい真実味がある。一方のウッドオールは、恵まれた環境で育った若者から、疲れを抱えた大人へと移り変わるデクスターの軌跡を巧みにたどる。重層的な演技によって、彼の欠点は人を惹きつける魅力に負けないほど見応えのあるものになっている。モッドとウッドオールの間には確かな相性があり、二人のやりとりには、口にされない緊張や解けない感情が満ちている。

また、エピソード形式を採用したことで、2011年の映画では難しかった小説の掘り下げも可能になった。ロンドンのカフェでエマが胸をえぐられるような崩れ方をする場面や、デクスターがぎこちなく父親になろうとする姿には、じっくり描く余地が与えられている。そのおかげで、二人の関係には無理なく積み重なった奥行きが生まれる。時間の経過を描く姿勢にも、本作のリアリズムへのこだわりが表れている。モンタージュで何年もの時の流れを駆け足で見せる作品とは違い、One Dayは急がず、エマとデクスターの暮らしが少しずつ変わっていく過程を観客に体感させる。

とはいえ、One Dayにも弱点はある。とりわけ中盤のエピソードでは、シルヴィ(エレノア・トムリンソン)やアリソン(エシー・デイヴィス)といった脇役に長く焦点を当てすぎて、テンポが揺らぐことがある。こうした寄り道によってエマとデクスターを取り巻く人々の一端は見えてくるものの、物語に必要というより、流れを妨げるものに感じられる場合も少なくない。現代の人間関係におけるソーシャルメディアの役割など、テーマの一部を現代風にしようとする試みも、時代を超えた物語の語り口と噛み合わないことがある。いかにも作り手が、現代の観客に響かせようと力を入れすぎたようで、やや不自然だ。

時代を飛び越える場面の扱いにも、ぎこちなさが残る。2011年の映画では、デクスターとエマが毎年再会する設定が巧みな物語上の仕掛けとして機能していたが、本シリーズは同じだけの感情的な力を保つのに苦労している。場面の切り替わりが急に感じられ、物語に浸るよりも、観客が展開に追いつこうとすることになる箇所もある。それでも、登場人物と二人の歩みに真摯に向き合う姿勢は、恋愛ドラマがひしめくなかで本作を際立たせている。アン・ニキティン(Anne Nikitin)による音楽も、繊細なピアノの旋律と控えめな電子音の響きで、シリーズの感情のうねりにぴたりと寄り添う。

One Dayは、愛とは大きな行動だけで成り立つものではなく、その合間にある静かなひとときにも宿るのだと知っているシリーズだ。細やかな語り口を好み、磨き上げられた演技よりも、現実味のある演技を見たい人に向いている。真実味を大切にする姿勢がほかの恋愛ドラマとの差を生み、このジャンルに新鮮な一作を加えている。

結論として、One Dayは人間味あふれる物語を好む人の心に響くシリーズだ。欠点はあるものの、長所はそれを大きく上回る。モッドとウッドオールの演技は見る者を惹きつけ、テイラーの演出は物語を現実に根差したものにしている。

キャスト

写真:The Movie Database (TMDB)

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