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青木柚、インディー映画の顔からメジャーへ 25歳でも「少年」を託される俳優

Penelope H. Fritz
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青木柚
生年2001年2月4日
日本神奈川県
職業俳優
代表作MINAMATA―ミナマタ―
受賞MOOSIC LAB 2018 最優秀男優賞

日本映画界はこの10年、まだ自分が何者なのか決めかねている少年役に、青木柚を起用し続けてきた。自分の望みを口にできない、むっつりした中学生。あるいは輪の外から周囲を見つめる若者。そうした役を見事に演じ、低予算の日本インディーズ映画の一潮流を象徴する顔のひとりとなった。そして今、メインストリームが彼を見つけた。わずか1年の間に、東宝のサッカー大作と、アニメ屈指の人気恋愛作品を実写化した映画に出演し、Netflixでも主演シリーズの配信が控えている。彼のキャリアが投げかける問いは、あの居心地の悪さを、これほど大きな舞台にも持ち込めるのか、そしてその過程で大人の男を演じる機会を誰かが与えてくれるのか、ということだ。

青木は東京の南に位置する神奈川県で育ち、小学生のうちに劇団ひまわりに入団して子役として活動を始めた。初期の出演歴は、日本の子役が経験するごく一般的な修業の道筋をたどっている。単発のテレビ出演、NHK-FMのラジオドラマ、アニメ映画の声優、そしてハリウッド映画に登場する少年たちの日本語吹き替えだ。その中には『Godzilla』の若き日のフォードや、『Interstellar』のクープも含まれていた。こうした経歴のどこにも、後に彼がどんな俳優になるかを予感させるものはなかった。

初めて本格的な役を得たのは15歳のときだ。足立紳監督の『14の夜』は、中学生男子たちが一夜を通して思春期の虚勢を張ろうとするものの、ことごとく失敗する姿を描いたコメディ。青木は多田ミツルを演じ、後にこの作品が、俳優を職業として意識するきっかけになったと語っている。その2年後、松居大悟監督の『アイスと雨音』に出演。舞台公演が中止になった10代の俳優たちを描くこの作品は、途切れることのないワンカットで撮影され、青木の役名には本人と同じ名前が使われた。

そこから青木はインディーズ映画の世界で存在感を高めていく。孤独な10代の若者3人を描いた阿部はりか監督の『暁闇』で初主演を務め、2018年12月には、若手監督とミュージシャンを組み合わせる映画祭MOOSIC LABで最優秀男優賞を受賞した。『Sacrifice』の主演や、その後の短編映画への出演を重ね、同シーンでもっとも知られる顔のひとりとなる。2019年、9年間在籍した劇団ひまわりを退団。2021年の初めには、安藤サクラらが所属する事務所Humanitéへの正式加入を発表した。そこには、新たな段階へ進もうとする意思が表れていた。

映画祭の枠を越えて青木の名を広く知らしめたのは、上田篤司監督が2021年に映画化した『うみべの女の子』だった。浅野いにおの漫画を原作に、中学生の男女がセックスから始まる関係を結びながら、最後まで恋愛にはなりきれない姿を描く。青木と石川瑠華がダブル主演を務め、浅野自身もオーディションに立ち会った。若い俳優たちには率直すぎる題材でもあったが、兄の死によって心に空洞を抱えた磯辺恵介を演じた青木は、毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞にノミネートされた。同じ年には、アンドリュー・レヴィタス監督の『MINAMATA―ミナマタ―』にも出演。ジョニー・デップ演じるW・ユージン・スミスの相手役として、毒に汚染された漁師町の住民のひとり、茂を支える役どころを担った。

その後、テレビ出演を通じて、さらに幅広い視聴者に知られるようになる。NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』終盤に桃太郎役で加わり、MBSのドラマ『Documentary of My Ex-Girlfriend Complex』では見上愛とダブル主演。フジテレビの『Re: Revenge』では天堂佑馬を演じた。一方、映画では小規模な作品を選び続け、学校時代の片思いを忘れられない青年を描く川北ゆめき監督の『まなみ100%』などに出演。2025年にはTBSドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で港を演じた。

このキャリアには、名を挙げておくべき限界もある。今年25歳になった青木に対し、業界から提示される役柄は、同じ速さでは年を重ねていない。奥山由之監督の実写映画『秒速5センチメートル』では、高校生の遠野貴樹を演じ、物語の中心となる大人の貴樹役は松村北斗が担った。下津優太監督のホラー映画『NEW GROUP』でも、山田杏奈と共演し、再び学生役を演じている。そして、これまでで最大規模の商業映画となった実写版『ブルーロック』では、高橋文哉を中心とするアンサンブルの中で、コミカルな役回りのストライカー、五十嵐栗夢を演じた。公開から1カ月で日本国内の興行収入は12億円を超え、俳優の1年を大きく変えるほどの数字を記録した。ただし、その中で青木は脇に置かれていた。彼のような俳優につきまとう不安は、よく知られたものだ。彼を評価してきたインディーズ映画界は思春期の脆さを好み、メインストリームも、彼の顔が許す限りそれを借り続けることに満足している。

青木は可能な範囲で、そうした状況に抗ってきた。2026年2月には、東京芸術劇場で上演されたジョン・ローガン作『ピーターとアリス』でピーター・パンを演じた。この戯曲は、アリスとピーター・パンのモデルとなった実在の子どもたちを描く。人間ピラミッドのブームが学校から町全体へと広がる『NEW GROUP』について語った際には、俳優としての自分の決まりは、役柄に対する自分の解釈を最終的な答えだと決めつけないことだと話している。彼が演じるユウは、ひとりだけ違う制服を着た生徒だ。海外から戻ってきた転校生で、隊列に加わろうとしない。

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2026年後半も、青木は忙しい日々を送っている。天野千尋監督の『マジカル・シークレット・ツアー』、有村架純と共演した沖田修一監督の『さとこはいつも』、そしてNHKドラマ『Sasamakura』に若き日の浜田役で出演した。12月17日には、吉田照幸監督が手がける全8話のNetflixシリーズ『国民クイズ』が配信される。クイズ番組が国を統治する社会を描いた風刺漫画を実写化した作品で、山田孝之が主演。青木は、新たに発表された16人の出演者のひとりだ。

今後、最も重要な作品となる可能性があるのは、その先に控える映画だ。『Petal Dance』を手がけた石川寛監督が、13年ぶりに『あをの情』で戻ってくる。製作は、『Drive My Car』を手がけたBitters End。青木が演じるのは、デッサンがどうしてもうまくいかない美大生の智樹だ。唐田えりか演じる若い女性がモデルを引き受け、彼の前に座ることになる。ここでもまた、まだ成長の途上にある青年が描かれる。ただし今度の映画が見つめるのは、彼が生み出すものだ。日本では2027年公開予定。

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