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横浜流星、“ユリユリ”から日本アカデミー賞俳優へ 『汝、星のごとく』は自ら映画化を提案

Penelope H. Fritz
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横浜流星
横浜流星
Photo via The Movie Database (TMDB)
生年1996年9月16日
日本神奈川県横浜市
職業俳優
代表作きみの瞳が問いかけている, Kokuho, The Village
受賞日本アカデミー賞 主演男優賞, Faceless · 毎日映画コンクール 男優主演賞, Faceless · 報知映画賞 主演男優賞, Faceless · 報知映画賞 主演男優賞, The Village and One Last Bloom · 報知映画賞 助演男優賞, The Wandering Moon · 日本アカデミー賞 新人俳優賞 · 東京ドラマアウォード 助演男優賞, A Story to Read When You First Fall in Love

横浜流星は、名を知られるきっかけとなったもののせいで、キャリアの大半を過小評価されてきた。端正な顔立ちは写真集を売り、雑誌の表紙を飾り、ピンク髪の不良少年をゴールデンタイムのテレビに登場させた。ある年には、Yahoo! JAPANの検索大賞で名前がトップに輝いた。その華やかな顔の陰にいたのは、役に臨むとき、まるで試合を控えた格闘家のように準備を重ねる極真空手の選手だ。映画を背負えるのはポスターの顔だけではないと、ほぼ10年をかけて証明してきた。その主張は、いまや認められた。手にした信頼をこれからどう生かすのか。それが次の問いだ。

生まれた港町と同じ名を持つが、横浜は芸名ではなく本名だ。小学生のころ、家族で初めて原宿を訪れた際にスカウトされ、スターダストプロモーションに所属した。だが、長いあいだ事務所の仕事は優先順位の二番目だった。新人向けのレッスンを何度も休んだのは道場のほうが大切だったからだと本人は語っている。主演作を得る前に、世界ユース選手権で優勝していた。

1996年9月16日に生まれ、家族は彼が生後数か月のころ、横浜から埼玉へ移った。空手でのタイトル獲得は2011年、国際青少年空手道選手権大会の男子55キロ未満級でのことだった。テレビデビューは『仮面ライダーフォーゼ』。吉沢亮が演じるキャラクターの親友役を務めた二人は、のちにまったく異なる形で再び共演することになる。2014年から2015年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』では、冷静なトッキュウ4号・ヒカリを演じ、アクションの大半を自らこなし、空手を軸にしたエピソードを作ってほしいと希望した。そして、仕事が途切れた。シリーズ終了後のおよそ1年間、仕事がなく、オーディションに落ち続け、自分は間違った道を選んだのではないかと思い悩んだと振り返っている。

突破口となったのは2019年、TBSの恋愛ドラマ『初めて恋をした日に読む話』だった。大学受験に挑むピンク髪の不良、由利匡平を演じ、東京ドラマアウォードの助演男優賞を受賞。幅広い視聴者に知られるようになった。その後もヒットミステリー『あなたの番です』、初のゴールデンタイム主演作『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』と出演が続き、12月にはYahoo!検索大賞の大賞に輝いた。さらに2020年には、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。業界は新たなイケメン俳優を見つけたが、横浜はその枠にとどまることを拒み、次の数年間を過ごしていく。

その方向転換は、意図的で、身体を張ったものだった。李相日監督作『流浪の月』では広瀬すずと共演し、独占欲が強く暴力的な恋人を演じた。この役で2022年に報知映画賞助演男優賞を受賞。『嘘喰い』ではギャンブラー役のために髪を銀色に染め、TBSのダイビングドラマ『DCU』ではスキューバダイビングのライセンスを取得した。瀬々敬久監督作『春に散る』では1年以上ボクシングのトレーニングを積み、2023年6月には日本ボクシングコミッションのプロテストに合格した。なかでも大きな出会いとなったのが、藤井道人監督だ。藤井は横浜をオムニバス映画『DIVOC-12』、Netflixシリーズ『新聞記者』、そして2023年の村を舞台にしたスリラーに起用した。これらの作品とボクシング映画の演技が評価され、横浜は報知映画賞の主演男優賞を獲得した。

二人の次なるタッグは、その実力を余すところなく示した。2024年11月公開の『正体』で横浜が演じたのは、国を震撼させた殺人事件で死刑判決を受け、脱獄後343日間にわたって逃亡を続ける若者、鏑木。彼と会った証人は皆、別人のような姿を語る。演技は映画賞シーズンを席巻し、報知映画賞の主演男優賞を再び受賞。毎日映画コンクールでは主演俳優賞に選ばれ、2025年3月には日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた。同作で藤井も最優秀監督賞を受賞している。

翌年は、彼にとってこれまでで最大の年となった。NHKは大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主演に横浜を起用。海外では『Unbound』として放送されたこの1年にわたるドラマで、江戸時代の出版人・蔦屋重三郎を全48話にわたって演じた。それから数か月後、李相日監督作『国宝』で吉沢亮と再び映画共演。歌舞伎の名門に生まれた俊介を演じ、自分が生まれながらに受け継ぐはずだった地位を、よそ者が手にしていくのを目の当たりにする。『国宝』はカンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映され、日本国内で公開された実写映画として歴代最高の興行収入を記録。日本代表として選出されたアカデミー賞国際長編映画賞でも、ショートリスト入りを果たした。Netflixシリーズ『イクサガミ』にも登場し、最も常軌を逸した剣士、天明刀弥を演じた。

ただし、その年の評価がすべて彼に追い風だったわけではない。『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の関東地区における世帯平均視聴率は9.5%で終了し、大河ドラマ史上2番目に低い数字となった。一方、NHKは同作の配信視聴数が過去最高を記録したと発表している。『国宝』は、まず吉沢亮の映画だった。2026年3月の日本アカデミー賞授賞式では、吉沢の最優秀主演男優賞を含む10部門で受賞。横浜は優秀助演男優賞を受けたが、これは同賞におけるノミネートに相当する賞で、最優秀助演男優賞は佐藤二朗が獲得した。日本のメディアには、彼が取得した資格やトレーニングを、演技評そのもののように扱う傾向もある。ボクシングのプロテスト合格は、演技より見出しになりやすい。だが本当に語るべきなのは演技のほうだ。『正体』が成功したのは、一人の逃亡犯が次々と見知らぬ人物に見えるよう、横浜が演じきったからである。

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この秋、変化したのは作品を選ぶ側が誰なのかということだ。藤井道人が凪良ゆうの小説を映画化した『汝、星のごとく』は、瀬戸内海の島で出会う10代の二人と、その後15年間を描く。横浜自身が望んだことで実現した作品だ。かねてから小説の映画化を願っており、過去6作でタッグを組んだ藤井に企画を持ちかけた。広瀬すずとダブル主演を務めるのは今回が初めてとなる。同作は釜山国際映画祭に選出され、日本では2026年10月9日に公開。週末興行ランキング初登場4位となった。その1週間後には、TBSが金曜夜の新作サスペンス『LOST10』の放送を開始した。脚本は『国宝』の脚色も手がけた奥寺佐渡子、演出は塚原あゆ子。横浜は小栗旬と共演し、北海道の登山遭難事故の謎を追う刑事・小熊を演じる。ゴールデンタイムの連続ドラマで単独主演を務めるのは初めてで、初回の世帯視聴率は9.0%だった。

スクリーンの外では、多くを語らない。自分をインドア派と称し、尊敬する俳優として三浦友和、綾野剛、山田孝之の名を挙げる一方、私生活についてはインタビューでも明かさない。

『LOST10』はTBSで秋クールを通して放送され、『汝、星のごとく』は日本公開を経て、さらにアジア各国で公開される。この春には『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』にもゲスト声優として参加した。かつて業界に「ポスター映えする俳優」として売り出された彼は、いま、自分で出演作を選んでいる。

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