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小栗旬、『クローズZERO』以来の三池崇史と再タッグ 『バッド・ルーテナント:トウキョウ』で世界に挑む

Penelope H. Fritz
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小栗旬
小栗旬
Photo via The Movie Database (TMDB)
生年1982年12月26日
Kodaira, Tokyo, Japan
職業俳優
代表作ゴジラvsコング, Weathering with You, Space Pirate Captain Harlock
受賞Tokyo Drama Award for Best Actor · Hochi Film Award for Best Actor · Nikkan Sports Film · 2 アカデミー賞 · Japanese Movie Critics Award for Best Actor · Elan d'Or Award for Newcomer of the Year

日本で小栗旬は、俳優が目指す舞台にすでに立っている。NHKを代表する大河ドラマで一年間主演を務め、現在放送中の作品では織田信長を演じる。さらに、自身が所属する事務所、Tristone Entertainmentの社長でもある。一方、日本国外での実績はまだ限られている。ハリウッド進出作となったのは『ゴジラvsコング』の脇役だったが、後に監督自身が、役の描写が不十分だったと認めている。アベル・フェラーラが始めた汚職警官シリーズに三池崇史が加わる『バッド・ルーテナント:トウキョウ』は、小栗を主役に据えて制作された初の国際作品だ。問われていることは明快だ。日本のテレビを支えるこの俳優は、世界が注目する映画を背負えるのか。

小栗は、幼い頃から演劇の現場に近い環境で育った。父の小栗哲也は舞台監督、母はクラシックバレエの教師で、兄の小栗了も俳優を経て演出家になった。東京西部の小平市で育った小栗は、小学生の頃、新聞の片隅に載っていたオーディション募集を見て応募し、最初の数年間はエキストラとして活動した。高校2年で中退し、恵比寿の洋服店で働きながら、少しずつ大きな役をつかんでいった。

最初に注目を集めたのは、いじめられる生徒の役だった。1998年の『GTO』で、1982年12月26日生まれの小栗は、破天荒な教師が救おうとするいじめられっ子、吉川のぼるを演じた。2年後には『Summer Snow』で耳の聞こえない弟役を務め、『ごくせん』では一転して、いじめる側の生徒の一人を演じた。2003年からは舞台演出家の蜷川幸雄が率いる劇団に参加。海外の観客にはあまり知られていない、小栗のキャリアにおける一時期だ。蜷川演出の『Titus Andronicus』ではアーロン役を演じ、2006年にストラトフォード=アポン=エイヴォンのロイヤル・シェイクスピア劇場の舞台に立った。翌年には、カミュの『Caligula』で初めてタイトルロールを務めた。

テレビでの人気は、本人が望んでいなかった役をきっかけに高まった。『花より男子』で物静かな御曹司、花沢類役のオファーを受けた際、漫画のファンだった姉から「あなたに類は絶対に演じられない」ときっぱり言われ、見返すために役を引き受けた。ドラマと2007年の続編で、小栗はティーンアイドルとして人気を博す。同じ年には『花ざかりの君たちへ』にも出演し、三池が滝谷源治役に起用した『クローズZERO』も公開された。敵対する不良グループが支配する高校で、頂点を目指して戦う転校生の役だ。『バッド・ルーテナント:トウキョウ』の20年近く前に、これが二人の初タッグとなった。

小栗は注目を集めるなかで、活躍の場を広げていった。2010年には初の長編映画『シュアリー・サムデイ』を監督。高校時代の友人たちを描いたコメディで、小出恵介を主演に据え、小栗自身はカメオ出演にとどめた。テレビでは『リッチマン、プアウーマン』で傲慢な若きテック起業家を演じ、テレビドラマアカデミー賞の主演男優賞を受賞。映画では漫画やアニメの実写化作品に欠かせない俳優となった。『ルパン三世』で泥棒を演じるために10カ月のトレーニングを積み、体重を8キロ落としたほか、『銀魂』では坂田銀時の銀髪のかつらをかぶった。同作は2017年に日本で公開された実写映画のなかで、最高の興行収入を記録した。

その後、小栗は重厚な役柄に挑んだ。蜷川実花監督の『人間失格 太宰治と3人の女たち』では、作家の太宰治を演じるために10キロ以上減量。『罪の声』では、30年前に起きた企業恐喝事件を再調査する新聞記者を演じた。この演技で報知映画賞と日刊スポーツ映画大賞の主演男優賞を受賞し、日本アカデミー賞の優秀主演男優賞にもノミネートされた。この2作の間にあたる2019年夏、小栗は語学留学のためロサンゼルスに移り、当初は9カ月間滞在する予定だった。新型コロナウイルスのパンデミックにより、滞在は2020年7月まで延びた。

それ以前にもハリウッド作品のオファーは届いていたが、日本での撮影とのスケジュールの重なりや英語力を理由に、小栗は複数の出演依頼を断っていた。最終的に出演を決め、2018年後半にキャスティングされた作品が『ゴジラvsコング』だった。演じたのは、渡辺謙演じるモナークの科学者の息子で、メカゴジラの遠隔操縦士でもある芹沢蓮。監督のアダム・ウィンガードは後に、人物を掘り下げる時間がなく、キャラクターの描写が不十分だったと認めている。『バッド・ルーテナント:トウキョウ』の初期レビューにも、同じ傾向が見て取れる。トロントから記事を書いたJoBloのクリス・バンブレイは、小栗演じる汚職刑事を「かなりありきたり」と評し、「特に鮮烈な見せ場は与えられていない」と述べた。どちらの評も、小栗の演技の幅を疑問視しているわけではない。むしろ、日本の作品が彼に与えてきたような役を、海外作品はまだ書けていないことを示唆している。

その役柄の力を証明するのが、『鎌倉殿の13人』だ。三谷幸喜が手がけた2022年の大河ドラマ全48話を通じて、小栗は北条義時を演じた。気弱な次男から、最終的には幕府を動かす冷徹な執権へと変貌していく役柄で、2023年の東京ドラマアウォードで主演男優賞を受賞した。同年6月には、Tristone Entertainmentの株主総会で第2代社長に選任され、俳優業と並行してその職を務めている。その後も、小栗は2020年のダイヤモンド・プリンセス号での集団感染に立ち向かう災害医療の医師を演じた『フロントライン』や、韓国の俳優ハン・ヒョジュと共演し、釜山国際映画祭で初上映されたNetflixシリーズ『匿名の恋人たち』で主演を務めた。

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2026年は出演作が目白押しだ。1月からNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』で織田信長を演じ、冬には三谷作品の舞台でも主演を務めた。7月には、1960年の東宝特撮映画をヨン・サンホが脚本に参加して新たに描くNetflixシリーズ『ガス人間』が配信され、小栗はガスに変身する殺人犯を追う刑事を演じた。その2週間後には、策士・李牧を演じるシリーズ3作目の『キングダム 魂の決戦』が公開。10月16日からはTBSドラマ『LOST10』で横浜流星と共演し、北海道で起きた死亡事故に関わるフリーランスの保険調査員を演じている。

スクリーンの外では、目立った活動を控えている。2012年にモデルで俳優の山田優と結婚し、夫妻には4人の子どもがいる。小栗はSNSのアカウントを持たず、なりすましが現れた後、公式サイトでもその点を明らかにしている。

『バッド・ルーテナント:トウキョウ』は、世界に先駆けて10月23日にSony Pictures Entertainment Japanの配給で日本公開され、アメリカではNeonが配給する。リリー・ジェームズは、行方不明になった政治家の娘を捜すために現れるFBI捜査官を演じ、主題歌はAdoが歌う。小栗が海外作品を背負えるかどうか、日本の興行成績が最初の答えを示し、アメリカでの公開が二つ目の答えをもたらすことになる。

代表作

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