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Max Herre、ドイツ語ヒップホップをラブソングに変えたFreundeskreisのラッパー

Penelope H. Fritz
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Max Herre
Max Herre
Photo: Jörg Padberg / CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
生年1973年4月22日
Stuttgart, Germany
職業ラッパー、シンガーソングライター、音楽プロデューサー
受賞エコー

マックス・ヘレ(Max Herre)の人生を変えた曲は、ひとりでは完成させられないものだった。彼が率いていたシュトゥットガルトのバンド、FreundeskreisにはMit Dirという曲があり、女性ボーカルを必要としていた。そこで見つけたのが、ジョイ・デナレーン(Joy Denalane)だった。デュエットはドイツのトップ10入りを果たし、彼女はヘレの妻となる。以来、ふたりのキャリアは絡み合い続けてきた。ドイツのヒップホップに歴史や政治を語らせることに貢献したラッパーにとって、これは少し意外な中心軸だ。彼が最も幅広い聴衆を獲得したのは、ラブソングによってだった。

ヘレはこの矛盾に答えを出せずにいる。いや、もう答えを探すのをやめたようにも見える。バンドリーダーとして活動し、ソロアーティストとして2枚のアルバムで1位を獲得し、他人の作品を作るために一歩引くプロデューサーとなり、ゴールデンタイムのテレビ番組でコーチを務め、ジャズグループではピアノを弾いた。近年の章では、そのすべてが、夫婦として初めて制作したアルバムに折り重なった。そしてキャリアで最も難しい役割が待っていた。自身のツアーを中止し、回復のために家で過ごさなければならないミュージシャンという役目だ。

ヘレは1973年4月22日、シュトゥットガルトで生まれ、同じ街で育った。建築家でグラフィックデザイナーだったリヒャルト・ヘレ(Richard Herre)の孫にあたり、数十年後には祖父の仕事を紹介する展覧会の諮問委員も務めた。本人によれば、勉強には熱心でなく、2学年で留年した末にシックハルト・ギムナジウムを卒業した。市民奉仕活動を終えた後、英語とドイツ語を学ぶために大学へ進んだが、通ったのはたった1日で、その後は戻らなかった。すでに音楽の道を選んでいたのだ。ハイデルベルクのグループ、Advanced Chemistryを聴き、ラップはドイツ語でも作れると確信した。15歳で最初のバンドSeedless Jamを結成し、続いてプロデューサーのドン・フィリップ(Don Philippe)とAgit Jazzを始めた。1993年、ライブ演奏をするためにDJ兼プロデューサーのDJフリクション(DJ Friction)が加わり、グループ名をMaximilian und sein Freundeskreisとした。同じ年、ヘレはシュトゥットガルトの音楽集団Kolchoseの創設にも携わった。

Freundeskreisと改名したトリオは1997年、Die Fantastischen Vierが設立したレーベルFour Musicと契約した。ブレイクはほとんどすぐに訪れた。シングルでLeg dein Ohr auf die Schiene der Geschichteと組み合わせてリリースされたA-N-N-Aはドイツで6位に入り、25万枚以上を売り上げ、続いてデビューアルバムQuadratur des Kreisesが発売された。バンドは自らをコンシャス・ラップと位置づけ、定番のターンテーブル2台とマイク1本という編成を拒み、代わりに生演奏のミュージシャンを伴ってツアーを行った。セカンドアルバムEsperantoは3位に入り、30万枚以上を売り上げた。ヒットを牽引したのはMit Dirだった。その後ヘレは、ジェントルマン(Gentleman)、アフロブ(Afrob)、セクー(Sékou)、デナレーンら15組を超えるアーティストを集めてFK Allstarsを結成。Rock am Ring、Rock im Park、splash!に出演し、最大7万人の観客を前に演奏したほか、ライブの2枚組アルバムEn Directoを録音した。ツアーの後、彼は自ら立ち上げたバンドを去った。

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その後の動きは、表舞台から退いたかのように見えた。人気が高まるなか、2001年に長男が生まれると、ヘレはスポットライトから距離を置き、ベルリンへ移住してデナレーンのデビュー作Mamaniのプロデュースに専念した。同作は2002年にドイツのトップ10入りを果たし、Echo賞で3部門にノミネートされた。2006年には彼女のセカンドアルバムBorn & Raisedもプロデュース。同じ年、ふたりは2人のパートナーとともにレーベルNesolaを設立した。

ヘレ自身のソロデビュー作Max Herreは2004年に発表され、ドイツで1位を獲得。ヒップホップにソウル、レゲエ、ロックを織り交ぜたアルバムだった。2009年にはEin geschenkter Tagをリリース。2012年のHallo Welt!で2度目の1位を獲得し、フィリップ・ポイゼル(Philipp Poisel)とのデュエット曲Wolke 7は、ヘレの名義で初のトップ10入りを果たした。2013年にはThe Voice of Germanyのコーチに就任し、担当した歌手のアンドレアス・キュンマート(Andreas Kümmert)がそのシーズンで優勝した。同年12月にはMTV Unplugged Kahedi Radio Showをリリース。Die Fantastischen VierとSidoに続き、このシリーズに出演した3組目のドイツのヒップホップアクトとなった。Freundeskreisの楽曲も一部取り上げた同作は2位に入り、プラチナディスクを獲得。2014年のEcho賞では、国内ヒップホップ/アーバンアクト部門を受賞した。

より柔らかな方向への転換が、いつも受け入れられたわけではない。2012年、トーク番組Roche & Böhmermannの収録中、司会のシャルロッテ・ロシュ(Charlotte Roche)から批判を受けたヘレはスタジオを後にした。ロシュが彼を呼び戻し、収録は続行された。7年ぶりのソロアルバムとなるAthenは2019年に発売され、トレットマン(Trettmann)、メガロー(Megaloh)、ディルク・フォン・ローツォウ(Dirk von Lowtzow)らが参加。タイトル曲ではオートチューンを使った。ウェブサイトのlaut.deは、この試みにコメント欄が炎上したと報じ、アルバムの多くを「中身より雰囲気」と評した一方、タイトル曲については心から美しい楽曲だとした。収録曲の17. Septemberは、長年ギリシャで働いていた父親に捧げられている。アルバムは9位にとどまり、2作の1位獲得作には届かなかった。ヘレ自身の好みを知れば、この変化の理由も見えてくる。最も大きな影響を受けた人物としてウド・リンデンベルク(Udo Lindenberg)を挙げ、1960年代後半から1970年代の東ドイツのロックが大好きだと語る。彼によれば、当時は「音楽も、バンドも、録音技術も」西側より東側のほうが発展していたと感じるという。

ここ数年のサイドプロジェクトも、同じ方向を示している。2021年にはデンジャー・ダン(Danger Dan)とMir kann nichts passierenを発表し、ロベルト・ディ・ジョイア(Roberto Di Gioia)のグループWeb WebとアルバムWebMaxを制作。2022年のJazzBalticaでは、メンバーとともにピアノを演奏した。2023年には、マルヤ・ブルヒャルト(Marja Burchard)らが参加したWebMax IIをリリースした。

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そして、多くのファンが四半世紀にわたって待ち望んでいた作品が登場する。ヘレとデナレーンが初めて共同名義で発表したアルバムAlles Liebeは、2024年11月1日にリリースされた。長く続く関係の日常を描いた22曲を収めた2枚組だ。ドイツで5位に入り、その後の冬のツアーは完売に近い盛況となった。だが2025年の夏は違った。イェーナ、テットナング、アーヘンでの公演が直前に中止され、9月3日にはヘレがその年に残っていたコンサートをすべて取りやめると発表した。「残念ながら、体調の問題で、ジョイと素晴らしいバンドと一緒にステージに立つことができません」と彼は書いた。医師からメンタルヘルスを安定させるために休養するよう勧められたと説明し、新年には復帰したいと述べた。

彼はその約束を守った。2026年4月18日のRecord Store Dayに、FK AllstarsのEn Directoが初リリースから四半世紀を経て、アナログ盤で再登場した。夏には夫婦で野外公演のステージに戻り、7月26日にはカールスルーエのDas Festでメインステージに出演した。

ヘレとデナレーンはMit Dirでの出会いを経て結婚し、2001年と2003年に生まれた息子が2人いる。2007年に別れたが、2011年から再び一緒に暮らしている。ヘレには2008年生まれの娘もおり、アルバムHallo Welt!収録のVidaを彼女に捧げた。Freundeskreisは2007年9月、シュトゥットガルトのGazi-Stadionで解散コンサートを行い、2017年6月に再びステージに立った。

次の舞台はジャズのステージだ。2026年11月7日、ヘレとデナレーンは第47回Leverkusener Jazztageの一環として、Forum LeverkusenでAlles Liebeを披露する。かつてターンテーブルを拒んだ男は今も、自分の歌が最もよく響く場所を探している。

主要ディスコグラフィー

  • Max Herre (2004)
  • Ein geschenkter Tag (2009)
  • Hallo Welt! (2012)
  • Athen (2019)
  • WEB MAX (2021)
  • Alles Liebe (2024)

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