サイバーセキュリティ

英Ofcom、インスタの「Instants」を調査 メタに売上10%の制裁金も

Susan Hill
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英国のオンライン安全規制当局は、MetaがInstagramの「Instants」を提供開始する前に、その危険性を検討していたかどうかを調べようとしている。Instantsではアプリ内で写真を撮影し、親しい友人や相互フォロワーに送信できる。受け取った人が写真を見られるのは一度だけで、その後は消える。Ofcomが、Metaは法律で義務づけられたリスク評価を省略した、あるいは不適切に実施したと判断すれば、同社には世界売上高の10%に達する制裁金が科される可能性がある。

Instantsを利用する人にとって、この問題は写真が消える仕組みの核心に関わる。一度見ただけで消える写真は、友人同士のやり取りでは気軽で、気負わずに使えるように感じられる。その一方で、後から保護者やモデレーター、警察が確認しようとしても、何も残らない。オンライン安全法は、重要なサービスを開始する前に、プラットフォームがこうしたトレードオフを文書上で評価するよう求めており、OfcomはMetaが違法コンテンツと子どもへのリスクについて評価を行ったかどうかを確認している。

Instantsの使い方は、InstagramのフィードというよりBeRealやSnapchatに近い。写真はその場でワンタップして撮影する必要があり、カメラロールからのアップロードはできない。認められている編集は、テキストを一行加えることだけだ。写真は24時間閲覧でき、送信者は自分が撮影した写真を非公開のアーカイブに最長1年間保存できる。この機能はInstagramのダイレクトメッセージ内で利用できるほか、独立したアプリとしても提供されており、Metaはまずスペインとイタリアでテストを行った。

Metaは、提供初日から安全対策を講じていたと説明している。同社によると、受信者はInstantsのスクリーンショットを撮ったり、再共有したり、転送したりできず、公開フィードもない。また、ティーンアカウントには保護者による監督ツールを含む保護機能が自動的に適用される。「リスク分析を実施し、この機能については提供開始前に何度かOfcomへ説明しました」とMetaの広報担当者は述べ、調査に協力する考えを示した。

Ofcomが問題にしているのは、製品そのものだけでなく、手続きでもある。「オンライン安全法の定めは明確です。プラットフォームに重要な変更を加える場合、提供開始前にリスク評価を行わなければなりません」と、Ofcomの執行部門ディレクター、ジョージ・ラスティは述べた。「安全性は設計段階から組み込むべきであり、後付けしてはなりません」

今回の調査には明確な限界がある。調査開始はMetaが法律に違反したことを意味するものではなく、Ofcomが問うているのは限定的な点だ。つまり、提供開始前に適切かつ十分な評価が行われていたかどうかであり、Instants自体に有害性があるかどうかではない。スクリーンショットのブロックにも明らかな抜け道があり、受信者が別のスマートフォンで画面を撮影することは防げない。また、調査対象は英国に限られ、他国でのInstantsの機能や提供方法に直接影響するものではない。

規制当局は、これまでにも実績を積み重ねてきた。2025年10月以降、Ofcomはオンライン安全法に基づき、11事業者に対して700万ポンドを超える制裁金を科しており、その中には子どもの保護を怠ったとして4chanに科された52万ポンドも含まれる。モリー・ラッセルの家族が設立した慈善団体、Molly Rose Foundationは、Metaの責任を問うよう求めている。

Ofcomが調査を発表したのは10月6日。5月にInstantsがInstagramで利用可能になってから5カ月後のことだ。調査の期限は設定されていない。違反が確認されれば、OfcomはMetaに是正措置を命じ、最大1,800万ポンド、または対象となる世界売上高の10%のうち、金額の大きい方を制裁金として科すことができる。写真は一度見れば消える。いまOfcomが目を通そうとしているのは、Metaが提供開始前に作成したとする書類だ。

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