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AIで旧作ゲームの逆コンパイルが容易に、decomp.devがランキングを閉鎖

Adrian Kessler
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昔のビデオゲームのソースコードを手作業で再構築するには、ボランティアのチームが何年も取り組む必要がありました。いまではAIモデルが作業の大部分をこなすようになり、ファンによる数百のプロジェクトを追跡し、進捗をランキング形式で紹介してきたサイト、decomp.devは、公開インデックスを閉鎖し、新規プロジェクトの受付も停止しました。サイトの管理人によれば、ツールは機能しています。崩れてしまったのはコミュニティです。

「一致型デコンパイル」とは、この趣味を指す言葉で、厳密なリバースエンジニアリングの一種です。C言語でコードを書き、それをコンパイルすると、元のゲームとバイト単位で完全に同じマシンコードが生成されることを目指します。再構築されたコードがあれば、ファンはNintendoのマリオの名作をPC上でネイティブに動かしたり、スピードラン用のグリッチを探したり、ゲームを改造したり、新しいハードウェアに移植したり、失われるおそれのあるコードを復元したりできます。

サイトの匿名管理人エンカウンター(Encounter)が発表文で述べたところによると、GPT-6-Astraなど、最近の最先端モデルが一線を越えました。複雑な指示に従い、シンボルやデバッグ情報を照合し、自然に読めるコードを書くことができます。また、モデルは「例外的に優れたパーミュター」でもあります。小さなスクリプトを書いて関数のさまざまなバージョンを試し、コンパイル結果が完全に一致するものを見つけるのです。さらに、以前のモデルより安価でありながら、長時間にわたる作業でも集中力を保ちます。

問題はコミュニティに生じています。decomp.devに掲載されていたプロジェクトは、貢献者を募るためにオープンソースで公開されていました。エンカウンターは、人間主導のプロジェクトを持ち去り、AIを使って「完成」させる「敵対的なフォーク」や、自分たちがコードの作成にまったく関わっていないデコンパイルを土台に、未完成のPC移植版を急いで公開する便乗者について説明しています。進捗バーは、わずか数分の一パーセントを進めるにも実作業が必要ななかで、人々の意欲を支えるために設けられたものでした。しかし、それはエンカウンターの言う「中身のない数字遊び」になり、「数字を増やすためにトークンを消費する」人たちを生み出しました。

閉鎖の範囲は、受け取られ方ほど広くありません。decomp.devでは既存プロジェクトのページや過去のデータは引き続き閲覧でき、なくなるのはメインのインデックスと新規投稿だけです。エンカウンターはAIそのものを非難しているわけでもなく、「正しく使えば大いに役立つ」と述べています。また、AIを使ったプロジェクトを禁止することもしませんでした。ひとりの趣味人が、何百ものプロジェクトにまたがる「粗製濫造」を定義し、取り締まることはできないからです。法的な問題も未解決のままです。デコンパイルされたコードは依然として著作権のあるゲームに由来しており、ツールの高速化はそのグレーゾーンを広げる一方、問題を解決するものではありません。

この圧力はゲームの世界にとどまりません。404 Mediaの報道によると、Adobe Creative CloudのアプリやMicrosoft Officeのような有料ソフトウェアをAIで作ったクローンがここ数日出回っており、小規模なゲーム開発者たちも、自作ゲームのAIによる「クリーンルーム」コピーが次々と現れていると話しています。この趣味を真正面から対象にしたツールdecomp.wtfは、ユーザーが所有するゲームをAIエージェントに渡し、関数をひとつずつC言語に戻すとうたっていました。しかし制作者はその後、デコンパイルコミュニティの多くが、この種のAIデコンパイルに反対していると記し、ツールの提供を終了しました。コードはMITライセンスのもと、GitHubに残されています。

decomp.devは、プロジェクトの進捗を一元管理するため、2024年に始まりました。エンカウンターによれば、転機は2026年初頭。Opus 4.6とGPT-5.4が、指示されなくてもコミュニティ独自のツールを把握しているように見えた時期です。ただし、その成果には依然として人間による大幅な手直しが必要で、作業ごとの費用も高すぎました。サイトは10月15日に変更を発表しました。エンカウンターによれば、サイト自体のコードはすべて人間が書いたもので、オープンソースライセンスが付与されたことは一度もありません。そのため、誰もそのコードを再利用して別の場所にランキングを作り直すことはできません。ゲームを開いて中身を見られる環境は、かつてないほど整いました。その作業を共に担ってきた人々は、集まる場所を失ったのです。

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