テクノロジー

Formlabs、699ドルの光造形3Dプリンター「Form Studio 1」を発売

Adrian Kessler
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歯科模型やジュエリーの原型、エンジニアリング用試作品を造形するレジンプリンターで知られるFormlabsが、趣味で使う人のデスク向けモデルを発売した。「Form Studio 1」は699ドルからで、Formlabsのプロ向け機種「Form 4」の価格2,625ドルのおよそ4分の1。自宅でミニチュアやスケールモデル、小道具を造形するユーザーを想定している。

組立工場や歯科医院などを主な顧客とし、稼働中のプリンター約20万台の大半が2,500ドル以上だとWiredが報じた同社にとって、これは新たな市場だ。Elegoo、Anycubic、Phrozenはすでに、より安価な趣味向けレジンプリンターを販売しており、3D Printing Journalは「Studio 1」をこれらのブランドへの直接的な対抗策と見ている。Formlabsが狙うのは、プロ向け製品で培ったワークフローに家庭のユーザーも対価を払うという展開だ。密閉カートリッジからレジンを自動供給し、工具を使わずに造形物を取り外せる柔軟なビルドプラットフォームを備え、内蔵カメラで離れた場所からプリントの状態を確認できる。

画面ベースの光源エンジンは35ミクロンのピクセルで動作し、価格の高い「Form 4」の50ミクロンより細かい。そのため、卓上サイズのフィギュアでもマントの質感や剣の刃先を表現できる。造形容量は5.9リットルで、「Form 4」をわずかに上回り、高さ23.5センチのパーツにも対応する。新しい「Alpha Fast」レジンを使えば、毎時最大130ミリで造形でき、ビルドスペース全体を2時間以内に造形できるとFormlabsは説明している。

発売時に用意される「Alpha」レジンは6種類。グレー、白、黒、クリアのほか、マットな質感で細部の表現に適した「Model」と、高速造形向けの「Fast」がそろう。最初のボトルは29ドルだ。サードパーティー製レジン向けの「Open Material Mode」も標準搭載されるが、利用にはオプションの「Resin Tank Pro」が必要となる。より耐薬品性に優れたフィルムを採用したタンクだ。

価格を抑えた分、機能面では割り切りもある。「Form 4」と比べると、「Studio 1」には充填材向けのミキサーがなく、レジンタンク内の異物を検出するシステムも搭載されない。監視システムは6種類ではなく5種類で、対応するFormlabs製材料も22種類に対して9種類だ。公称精度も「Form 4」のプラスマイナス0.15%に対し、プラスマイナス0.5%と劣る。また、699ドルで購入できるのはプリンター本体、タンク、プラットフォームのみ。レジンプリントは使用前に洗浄と二次硬化が必要なため、多くの購入者は199ドルの「Form Studio Wash+Cure」も必要になるだろう。Formlabsは柔軟なプラットフォームとセットにして948ドルで販売している。

Formlabsによると、「Studio 1」は低化学物質排出のUL GREENGUARD Gold認証を取得した初のレジンプリンターだ。ただし、この認証が適用されるのは「Alpha」レジンと、179ドルの「VOC Extractor」を併用した場合に限られる。VOC Extractorはカーボンフィルターを2つ備えた追加装置で、フィルターの寿命はプリント約330時間。どちらか一方でも欠ければ認証の対象外となり、造形物の洗浄には引き続きイソプロピルアルコールなどの溶剤が必要だ。

もうひとつの注意点は設置スペースだ。Wiredのレビュアーは、本体は小型冷蔵庫ほどの大きさで、プリンター、洗浄ユニット、工具、レジンカートリッジを合わせると、試用機材の配送だけで箱が十数個以上届いたと報告している。Formlabsの最高製品責任者、デビッド・ラカトシュ(David Lakatos)は設置面積の大きさを否定した。「それほど場所は取りません。デスクがあるなら、問題なく使えると思います」と同誌に語った。

注文受付は10月14日に始まり、出荷は11月16日から。Formlabsの米国、欧州、英国のオンラインストアで販売され、価格はユーロ圏で付加価値税抜き639ユーロ(スペインでは税込み約773ユーロ)、英国で付加価値税抜き549ポンドとなっている。ラテンアメリカとアジアの大半の地域については、同社は価格を発表していない。アクア、ティール、バイオレットのFounders Editionカラーは、11月30日または在庫がなくなり次第終了する限定販売で、グラファイトは通常ラインアップに残る。

3月、Formlabsの最高経営責任者マックス・ロボフスキー(Max Lobovsky)は業界カンファレンスで、同社はプロユーザーに注力していると語った。また、フィラメント方式のプリンターを手がけ、年間100万台以上を主に趣味のユーザーに販売していると自身が見積もるBambu Labについて、「3Dプリンティング業界で群を抜いて最大の企業」と評した。「Form Studio 1」は、Bambu Labをそこまで大きくしたユーザー層に向けて価格を設定した、Formlabs初のプリンターだ。

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