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『Keep Driving』がPS5・Xbox・Switchに登場 『Post Void』の2人組が作った“急がない”ロードトリップRPG

ヨーテボリのインディーバンドが彩る2000年代初頭の夏のドライブが家庭用機へ。PC版にはSteamワークショップのMod対応が加わる
Cassian Vale
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『Keep Driving』以前、ヨーテボリの2人組スタジオYCJYの代表作といえば『Post Void』だった。数分でクリアでき、全力疾走で何度も周回することを前提にした、熱に浮かされたような一人称シューターだ。今回のロードトリップRPGは、その真逆のテンポを打ち出す。プレイヤーに渡されるのは初めての車と長い夏、そして国の反対側で開かれるフェスティバル。そのうえでゲームは同じ静かな助言を繰り返す。気楽にいこう。君は若い。時間はある。旅は踏破すべき距離ではなく、過ごすための時間。この発想がPCで静かな人気を集め、本作はこのたびNintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|Sで発売された。

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家庭用機版の発売に合わせて公開されたのは実写トレーラーだ。密度の高いピクセルアートで描かれたゲームとしては珍しい選択だが、狙いははっきりしている。スタジオは、システムより先にあの感覚に気づいてほしいのだ。そのシステムは見た目以上に繊細だ。『Keep Driving』は、手続き型生成された高速道路や未舗装路、田舎道のマップの上に、経営要素のあるRPGを重ねた作品。それぞれ個性と物語を持つヒッチハイカーを拾い、ガソリン代を稼ぐために雑用をこなし、車を修理してカスタマイズしていく。スピードカメラから追い越せないトラクターまで、道中のトラブルはターン制の「戦闘」で解決する。武器になるのは自分のスキルと、グローブボックスの中で転がっているあれこれだ。

The trunk inventory and garage customisation screens with a taxi being upgraded in Keep Driving
Image: YCJY Games

本作の核心はその構造にある。極めるべき一本道は存在しない。1回の旅はおよそ1〜4時間で、エンディングは複数。ひとつにたどり着くと再びスタート地点に戻され、別の道を曲がっていたらどうなったのかを確かめることになる。ヨセフ・マルティノフスキーとクリストファー・アンドレアソンは影響源を隠さない。『Oregon Trail II』『FTL』『Jalopy』、ボードゲームの『Gloomhaven』『The 7th Continent』、そして『パリ、テキサス』や『断絶』といったロードムービーだ。風景はヨーテボリとその周辺をモデルにしており、サウンドトラックも同市のインディーロックシーンが支える。WestkustやMakthaverskanといったバンドが、カーステレオ越しに旅の道連れになる。

プロジェクトそのものも長い道のりをたどった。2人が制作を始めたのは『The Aquatic Adventure of the Last Human』の後、2016年のこと。資金と経験の不足からいったん棚上げし、『Sea Salt』と『Post Void』を手がけてから本格的に復帰した。2025年2月にようやくPCで発売されるとMetacriticで84点を獲得。それに先立つ2024年には、IndieCadeでグランドジュリー賞を受賞している。発表の中でチームは、Autoevolutionの「たちまち愛される存在となった、まばゆく輝く逸品」という評を前面に出している。

A pickup truck parked at a roadside gas station beneath snowy mountains at dusk in Keep Driving
Image: YCJY Games

家庭用機版には、Steamでの発売以降に配信されたすべてのアップデートが含まれる。9つの追加言語、新エンディング、新たな道中イベント、そして探索できる追加ロケーションだ。PCプレイヤーにも同じ日に贈り物が届く。Steamワークショップによる公式Mod対応で、こちらはPC版だけの機能となる。

これほど「ゆっくり走る」ことにこだわったゲームにとって、携帯機への登場はむしろ遅すぎたくらいだ。『Keep Driving』は最初から、長い移動のお供に、窓を開けて、急ぐ用事もないまま遊ぶためのゲームに見えていた。

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