テクノロジー

Swift 6.4:Mac、Windows、Linux、Androidに対応する1つのビルドシステム

Adrian Kessler
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Swift 6.4のリリースにより、Apple製のビルドツール「Swift Build」がSwift Package Managerで初めてデフォルトとなり、macOS、Linux、Windows、そして今回からAndroid向けに、同じコードを単一のコマンドでコンパイルできるようになった。モバイルやデスクトップ向けソフトウェアを開発する人にとって、この変更は、Swiftが2015年にオープンソース化して以来続いていた摩擦のひとつを解消するものだ。

Androidサポートは、Android NDK 30ツールチェーンを通じて実現され、これによりSwiftは、Googleのモバイルエコシステムを含む公式のクロスプラットフォーム対応を備えた、Apple発祥初の言語となった。プロジェクトは、同じロジックをKotlinで書き直す代わりに、単一のSwiftパッケージを使って、ビジネスロジック、ネットワーキングコード、データモデルをiOSとAndroidで共有できるようになる。

今回のリリースは、Androidに関するニュースに加えて、2つのパフォーマンス向上ももたらす。WebAssembly向けのJavaScriptブリッジは、Swift 6.3と比較して40倍高速化され、SwiftWasmベースのWebアプリがRustやC++の同等品と比べて遅く感じられていたラグを軽減する。また、Subprocess 1.0も今回のリリースで安定版として提供され、外部プロセスの起動や通信のための構造化APIを提供する。これは、サーバーサイドやコマンドラインのSwiftプログラムで長らく要望されていたツールだ。

さらに、言語レベルの追加機能が2つ加わる。Async deferブロックは、制御がスコープを離れるときに関数がリソースを非同期にクリーンアップできるようにするもので、これまでは同期deferまたは手動の継続によってのみ利用可能だったパターンだ。新しいコレクション型であるUniqueArrayは、実行時ではなく型レベルで要素の一意性を強制し、これまで手動での重複排除を必要としていたロジックバグのクラスを検出する。

C++20のstd::spanブリッジは、C++の相互運用性を本番環境に対応させるための継続的な取り組みを拡張する。Swift 6.3のJavaおよびKotlinコールブリッジの拡張と組み合わせることで、今回のリリースは、SwiftがAppleの社内ツールチェーンとしての評判を超え、汎用のクロスプラットフォームシステム言語としての候補であることを明確に示している。

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