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『Aníkúlápó: Rise of the Spectre』、神話的な深みは魅力もテンポの乱れが足かせに

Alice Lange
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Aníkúlápó: Rise of the Spectreの冒頭を飾るのは、強い印象を残す一場面だ。決意と恐れを刻んだ表情のサロが、生と死の境に立ち、その背後では霊界が揺らめいている。神話と生のはかなさが織りなす豊かな物語を予感させる光景だが、シリーズはほどなく、自らの野心の重さに足を取られてしまう。

クンレ・アフォラヤン(Kunle Afolayan)が手がける、映画『Anikulapo』の続編。物語は前作の続きから始まり、クンレ・レミ(Kunle Remi)演じるサロは、かつて自ら蘇らせた魂を回収する役目を負う「死の使者」となっている。アフリカの民間伝承と実存をめぐるドラマを融合させた設定には、大きな可能性が秘められている。シリーズがとりわけ輝くのは、この神話的な土台を掘り下げる場面だ。なかでも、現世のルールが通用しない境界の空間として描かれる死後の世界は印象深い。ドラマチックな背景美術や伝統的なアフリカの衣装が、超自然的な要素を手触りのある現実に根づかせている。

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シリーズは、精神的な義務や境界性というテーマを深く掘り下げている。ヴィクター・W・ターナー(V.W. Turner)の境界性理論を手がかりに、生と死のあいだを行き来するサロの旅を描く。こうしたテーマの奥行きは、本作の際立った魅力のひとつだ。一般的なドラマとは一線を画す、文化や実存をめぐる問いを豊かに探っている。

一方で、Aníkúlápó: Rise of the Spectreは、あれもこれも詰め込もうとすると失速する。第1話はパイロット版から滑らかに物語を引き継ぐものの、進むにつれて筋書きが過密になり、掘り下げの足りない脇筋も増えて、物語の焦点がぼやけていく。サロの旅そのものは見応えがあるが、新たな人物や本筋から外れたエピソードが次々と加わり、自然な展開というより無理に押し込まれた印象を与えるため、彼の物語がしばしばかすんでしまう。テンポにも課題があり、緊張感の高まる場面が、目的の見えないまま漫然と続くシーンによってそがれている。

演技の仕上がりにはばらつきがある。サロを演じるクンレ・レミは、罪悪感と義務を背負った男の複雑な感情を繊細かつ魅力的に表現し、シリーズの感情的な重みを支えている。猫背気味の肩や警戒を帯びたまなざしといった身体表現だけで、言葉を多く費やさずとも、サロが担う役目の重さを伝えている。アロラケ役で復帰したビンボ・アデモイェ(Bimbo Ademoye)も物語に奥行きを加える。脆さと決意をあわせ持つ人物として演じ、サロと対をなす存在感を放っている。

しかし、ソラ・ソボワレ(Sola Sobowale)やタイウォ・ハッサン(Taiwo Hassan)が演じる人物などは、平板な印象にとどまる。ソボワレの役は、人物として十分に描き込まれた変化の軌跡を持つというより、感情を爆発させる場面の連続に終始している。ハッサンもまた、活躍の機会を十分に与えられておらず、物語を支えるだけの深みを欠く脇筋のなかで、持ち味を生かしきれていない。脇を固める人物たちは、血の通った個人というより筋書きを動かすための装置として扱われることが多く、その結果、シリーズの感情的な力も弱まっている。

Aníkúlápó: Rise of the Spectreが本領を発揮するのは、音楽の使い方だ。テレダラセ(Teledalase)の心に響く歌声が、しなやかに立ち直る力や自己発見というテーマを引き立てる、魅力的なサウンドトラックを生み出している。音楽は重要な場面を際立たせ、物語だけでは届かないこともある感情の余韻を添える。緊張や内省の場面を通じて観客を導き、ばらばらになりがちな物語の要素を結びつける役割も果たしている。

伝統的なアフリカの美意識とドラマチックな背景美術を組み合わせ、目を引く世界を作り上げたビジュアルも、シリーズの強みだ。美術や衣装の細部にまで目を配ることで、超自然的な要素が確かな現実感を帯び、物語の神話的な側面もより身近なものとして感じられる。

ただし、演出にはむらが見られる。シリーズの最も力強い場面からはアフォラヤンの明確なビジョンが伝わる一方、テンポが崩れ、物語が進むべき道を見失うところもある。サロの旅に焦点を絞り、掘り下げの足りない脇筋に邪魔されることなく、彼の物語をより自然に展開させていれば、作品はさらに力強いものになっただろう。

前作と比べると、Aníkúlápó: Rise of the Spectreはその神話的な土台を受け継ぎながらも、自らの野心の重さに苦しんでいる。前作の強みは、焦点の定まった物語と、観客を引き込む中心人物の演技にあった。続編は世界を広げたものの、その代償として物語の一貫性を損ねてしまった。

総じて、Aníkúlápó: Rise of the Spectreは欠点を抱えながらも興味をそそる続編だ。前作の神話的な土台を広げる一方で、自らの野心の重さに苦しんでいる。シリーズが最も輝くのは、神話性が前面に出る瞬間だ。死や超自然の境界性を深く描くとき、本作は真に生き生きとした表情を見せる。アフリカの民間伝承や実存をめぐるドラマに惹かれる人なら、仕上がりに粗さが残るとしても、評価したくなる要素は多い。

文化的な神話の世界を深く掘り下げる作品が好きで、テーマの豊かさを味わうためなら、物語の整合性に多少の難があっても受け入れられる人におすすめしたいシリーズだ。

キャスト

写真:The Movie Database(TMDB)

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