映画

Jozi Gold:粗削りな強盗劇、欠点を抱えながらも引き込む演出

Martin Cid
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ヨハネスブルクの街を彩るネオンの光が、iNumber Number: Jozi Goldのスクリーンにちらつく。ドノヴァン・マーシュ(Donovan Marsh)監督は、この映像の躍動感で犯罪スリラーの空気を作り上げる。単なる強盗映画ではない。南アフリカ最大の都市が放つ鮮烈な混沌を背景に、腐敗と良心を描く、骨太で土地に根ざした物語だ。道徳的な軸を備えたアクション満載の作品を求める人にとって、Jozi Goldは欠点もあるが、見応えのある一本となっている。

マーシュ監督は、Netflixオリジナル作品でも持ち味の躍動感あふれる演出を発揮する。物語の中心となるのは、ヨハネスブルクで起きた過去の金塊強奪事件の捜査を命じられた潜入捜査官シューズ(プレスリー・チュエネヤガエ/Presley Chweneyagae)だ。街の犯罪社会の深部へ踏み込むうち、シューズは法に仕える義務と、次第に強まる良心との間で揺れ動く。中心となる設定にはおなじみのところもあるが、マーシュ監督は南アフリカならではの色合いを加え、アパルトヘイト後のヨハネスブルクの現実に物語を根づかせている。

本作の大きな魅力は、俳優たちの演技にある。Tsotsiへの出演で知られるベテラン俳優チュエネヤガエは、シューズを繊細に演じている。抑制が利きながらも力強い演技で、自らの忠誠心に疑問を抱き始めた潜入捜査官の内なる葛藤を捉えた。チリ・ンゴボ役のスドゥモ・ムツァリ(S’dumo Mtshali)は、強い存在感で観客の目を奪う。道徳的に曖昧な人物であるチリを説得力豊かに演じ、忠誠と自己保身の間に立つ複雑さを体現している。

脇を固めるキャストも見事だ。ナンディ・ドラミニ役のブレンダ・ンゴクシリ(Brenda Ngxoli)は、強盗事件の網に絡め取られた女性を演じ、物語に奥行きを与える。ディモ役のノクソロ・ドラミニ(Noxolo Dlamini)は役柄に鋭いエネルギーを吹き込み、ボンギレ・マンツァイ(Bongile Mantsai)演じるハイエナ・マンも際立った存在感を放つ。ヨハネスブルクの犯罪社会の冷酷さを体現する役どころだ。

マーシュ監督の演出が最も冴えるのは、ヨハネスブルクの生々しく飾らないエネルギーを前面に押し出す場面だ。アクションシーンは臨場感にあふれ、振り付けも巧みで、とりわけ街に広がるタウンシップを駆け抜ける緊迫した追跡劇が印象に残る。Star Warsでの仕事でも知られる撮影監督ロジャー・クリスチャン(Roger Christian)は、街の活気ある通りと、富裕層と貧困層の鮮烈な対比を映し出す。さらに「Hyena Western」などを収録したサウンドトラックが熱気を高め、南アフリカの伝統音楽と現代的なビートを融合させて、作品世界への没入感を生み出している。

一方で、Jozi Goldはテンポと物語構成に難がある。序盤は展開が遅く、説明や導入に時間をかけすぎており、犯罪スリラーを見慣れた観客には既視感が強い。中盤以降はアクションとコメディに勢いが出てくるものの、意外性を狙った展開のなかには、伏線から導かれたというより、無理に作られたように感じられるものもある。台詞が時折ありきたりな表現に傾き、作品が目指すリアリティを損ねている点も惜しい。

編集にも、さらに引き締める余地があった。物語や人物を前に進めないまま、長く留まりすぎる場面がある。上映時間109分はところどころで長く感じられ、とりわけ第2幕では、必ずしも結実しないサブプロットをたどるうちに物語が脇道へそれていく。こうした弱点はあるものの、ヨハネスブルクを描くマーシュ監督のビジョンは鮮明で、街そのものが物語の登場人物のような存在感を放つ。

テーマの面では、Jozi Goldは法執行にまつわる道徳的な複雑さと、権力がもたらす腐敗を掘り下げている。シューズの内面の葛藤は、アパルトヘイトの遺産が今なお現在を形作る南アフリカ社会の、より大きな緊張を映し出す。こうしたテーマの描き方には思慮深さがある一方で、むらもあり、アクション主体の筋立てに押しやられてしまうこともある。

近年の犯罪スリラーと比べると、Jozi Goldは健闘しているものの、新境地を切り開く作品ではない。The Killer(2023)やPast Lives(2023)は、より緻密な語り口と独創性を備え、Maestro(2023)はアクションと人物描写のバランスで一歩勝る。ただし、Jozi Goldの強みは、俳優陣の演技とヨハネスブルクをありのままに描いたところにある。

犯罪スリラーに新鮮な視点を求める人にとって、iNumber Number: Jozi Goldは欠点を抱えながらも楽しめる作品だ。アクションシーンと力強い演技は見る価値を十分に生み出しているが、テンポの問題や物語上の弱さが、傑作と呼ばれる水準に届くのを妨げている。マーシュ監督の演出はヨハネスブルクの本質を捉え、腐敗と良心をめぐる物語に活気あふれる舞台を与えている。

総じてJozi Goldは、アクションと演技では期待に応える一方、物語の独創性には課題を残す、犯罪スリラーとして堅実な一本だ。

キャスト

写真:The Movie Database (TMDB)

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