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『トーク・トゥ・ミー』――喪失と依存を描く、生々しい青春ホラー

Martin Cid
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テーブルの上には、ミイラ化した手が置かれている。しわだらけの指は、死んだクモのように内側へ丸まっていた。近くではろうそくが揺らめき、手を囲むティーンエイジャーたちの顔に長い影を落としている。これが、監督デュオのダニー・フィリッポウ(Danny Philippou)とマイケル・フィリッポウ(Michael Philippou)による長編デビュー作『トーク・トゥ・ミー』の、背筋も凍る中心的なイメージだ。謎めいた手を使って霊を呼び出す友人グループというシンプルな設定から、喪失や依存、現実逃避の危うさをめぐる、忘れがたい物語が紡がれていく。

『トーク・トゥ・ミー』は、重いテーマに真正面から向き合い、確かな感情の重みを与えた青春ホラーだ。物語の主人公は、母親を睡眠薬の過剰摂取による事故で亡くし、その命日を迎えようとしている17歳のミア。パーティーでミイラ化した手を見つけた彼女は、何かに取り憑かれるスリルに夢中になり、亡き母と再びつながろうと、その手を使い始める。ソフィー・ワイルド(Sophie Wilde)は、ミアの脆さと必死さを生々しい真実味とともに演じ、際立った存在感を放つ。悲しみに溺れていく少女を描いた彼女の演技が作品の感情的な軸となり、ミアが霊への依存にのめり込む過程を、いっそう痛ましいものにしている。

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フィリッポウ兄弟は、抑制の効いた演出と巧みなテンポで忍び寄る恐怖を作り上げ、優れた語り手としての手腕を見せる。沈黙や静止の力をよく理解しており、怯えた人物の顔を、ワイルド演じるミアの場合も、ジョー・バード(Joe Bird)演じるライリーの場合も、しばしばじっと映し続けることで、緊張感を自然に高めていく。憑依の場面はとりわけ効果的で、実際の特殊効果と巧みなカメラワークによって、身体に迫るような不安を生み出している。なかでも印象的なのは、ミアが霊の出現を目撃し、その霊がダニエル(オーティス・ダンジ/Otis Dhanji)の足に吸い付く場面だ。不気味な音響設計が、落ち着かない空気をさらに際立たせている。

依存の描き方は、本作の最も説得力ある要素のひとつだ。ミアが霊にのめり込んでいく様子を薬物依存になぞらえ、トラウマと依存が繰り返される構造を浮かび上がらせる。ミアの行動がもたらす結果から目をそらすこともない。とりわけ、霊の影響下でライリー(ジョー・バード)が激しく自殺を図る場面は、胸が締めつけられる。バードは、無垢さと悲劇性を役柄に吹き込み、力強い演技を見せている。

とはいえ、『トーク・トゥ・ミー』に欠点がないわけではない。第3幕ではいくつかつまずきがあり、クライマックスへ急ぐにつれて物語がやや込み入っていく。脇役のなかには、アレクサンドラ・ジェンセン(Alexandra Jensen)演じるジェイドやオーティス・ダンジ演じるダニエルのように、掘り下げが足りず、血の通った人物というより筋書きを動かすための存在に感じられるキャラクターもいる。ジェイドはミアの親友という設定だが、二人の関係には深みが乏しい。そのため、後にジェイドが裏切る展開にも、十分な説得力が感じられない。

作品全体のトーンにも、時折ちぐはぐさがある。本格的な恐怖と、必ずしもうまく機能していないブラックコメディの間を行き来するのだ。友人たちが順番に憑依される場面は、心底恐ろしい体験というより、悪ふざけが行き過ぎたパーティーゲームのように映り、それまでの恐怖を弱めてしまう。さらに第3幕では、コール(クリス・アロシオ/Chris Alosio)という新たな人物が登場するが、物語とのつながりは唐突で、説明も不足している。

それでも、『トーク・トゥ・ミー』は、独創的な設定と感情に訴える力によって、数多くのホラー作品のなかでも際立っている。『ヘレディタリー/継承』や『ババドック 暗闇の魔物』のように、超自然的な要素を通じて、より深い心理的テーマを掘り下げる作品の系譜に連なる。なかでも喪失の描写は注目に値する。ありきたりなホラーとは一線を画す、繊細な喪失の表現を提示している。

ジャンル作品として見ると、『トーク・トゥ・ミー』は超自然ホラーとして申し分ない。しっかりと恐怖を味わわせる一方で、登場人物たちの動機や葛藤を丁寧に掘り下げている。音響設計も特筆に値し、不気味なささやき声や突如響く大きな音が、恐怖をいっそう高めている。

『トーク・トゥ・ミー』は、完璧ではないものの、恐怖を入り口により深いテーマを描き出す、見応えのあるホラー映画だ。ジャンプスケアやゴア表現にとどまらず、喪失がもたらす心理的、感情的な痛みに踏み込むホラーを求める人におすすめしたい。

キャスト

写真:The Movie Database(TMDB)

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