ゲーミング

『The End of the Sun』、ポーランドの2人が8年かけたスラヴ神話アドベンチャーがXboxへ

実在の建物や品々をスキャンして築いた、時を行き来する村がXbox Series X|Sに登場。パブリッシャーはIMGN.PRO
Cassian Vale
Googleで追加する

スラヴ神話は、多くのプレイヤーにとって剣の切っ先で出会うものだった。『ウィッチャー』は森の精霊や真昼に現れる亡霊を「契約」に変えた。報酬が懸けられ、支払いを待つ村が控える怪物退治の依頼である。ポーランドの小さなスタジオThe End of the Sun Forgeが手がける一人称アドベンチャー『The End of the Sun』は、同じ民間伝承に柵の反対側から近づく。村の内側から、炉端や収穫、そして超自然を暮らしの許す距離に留めておくために人々が営んできた儀礼を通して描くのだ。PCでの展開を経て、本作はXbox Series X|Sへ向かい、コンソール版のパブリッシングはIMGN.PROが担当する。

YouTube video

物語の前提を支えるのは、時間についてのひとつの発想だ。プレイヤーが演じるのはashter、すなわちスラヴの神官であり、作中では年と年のあいだを渡り歩く炎の魔術師でもある。神話の生き物を追うashterがたどり着くのは、時の裂け目に囚われた村。調査はその裂け目を行き来しながら進んでいく。同じ家々、同じ小道、同じ人々を、季節と世代をまたいで訪ね直すのである。発表の中でIMGN.PROは、村の日常が古の信仰や超自然の出来事と絡み合う世界だと説明している。

Snow-covered village cottage with a campfire in winter in The End of the Sun
Image: The End of the Sun Forge / IMGN.PRO

この構造こそが本作の主張である。見慣れた場所に別の冬や別の夏に戻ることで、すでに起きた出来事を新たな角度から見つめ直すことができ、村人一人ひとりの物語はスラヴの信仰にまつわる儀礼や生き物と縫い合わされていく。ここでの調査は環境を問い詰めることではなく読み解くことであり、手がかりは、ある時点で場所が見せるものと、別の時点で隠すものから組み立てられる。犯行現場というより記録保管庫に近い、静かな探偵仕事だ。

前提と同じくらい、その裏にある手仕事も物語の一部をなしている。『The End of the Sun』は2人のチームによって8年をかけて制作され、スタジオは自らを家族経営の独立系アートスタジオと称している。開発者たちは地域の伝統や物質文化を調べたうえで、フォトグラメトリーを用いて実在の建物や歴史的な品々を再現した。農家の家屋もその中の道具も、想像ではなく現存するオリジナルから写し取られているわけだ。民族誌学者の本能をゲームの世界に注ぎ込んだ手法であり、それが民間伝承に確かな足場を与えている。

Villagers in embroidered folk dress at a ritual bonfire in The End of the Sun
Image: The End of the Sun Forge / IMGN.PRO

Xbox版には英語とポーランド語の両方の音声が収録される。ひとつの言語、ひとつの風景にこれほど深く根ざした作品にとって、この選択の意味は大きい。これらの儀礼をポーランド語で聞く体験は、翻訳を通して聞くそれとは別物だからだ。スタジオがSteamでセルフパブリッシングしたオリジナルのPC版は2025年1月29日に発売された。Xbox版ではIMGN.PROがパブリッシングを引き継ぐ。

『The End of the Sun』は2026年11月4日にXbox Series X|Sで発売される。同じ村に戻り、その変化を見いだすゲームにとって、新たなプラットフォームはふさわしい二度目の訪問と言えるだろう。

タグ: , , , , ,

Googleで追加する

ディスカッション

0件のコメントがあります。