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TOMORROW X TOGETHER「ACT:TOMORROW」ライブフィルム、ACTシリーズの幕を劇場で下ろす

Jun Satō
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TOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥギャザー)の「ACT」シリーズは、アリーナではなく映画館で最後の上映期間を迎える。HYBEが手がけた「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR ‘ACT:TOMORROW’」は、五人にとって四回目のワールドツアーを映画館向けにまとめたライブフィルムだ。演劇の言葉である「幕」を名に掲げたツアーを重ねてきたグループにとって、これは文字どおりの終幕にあたる。

タイミングは精確だ。日本での上映最終日の翌日、五人はソウルで新ツアー「STEAL THE WIND」を始める。ACTの名を外した最初のツアーである。韓国のスポーツ京郷によれば、発表は新ツアーを「ACT」シリーズを終えたあとの新しい物語と位置づけ、タイトルには勢いを自分たちのものにするという意味が込められているという。ライブフィルムは本来ツアーの寿命を延ばすものだが、この一本はひとつの語彙が終わる地点を示している。

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出演者はライブフィルムの常として本人たちだ。スビン、ヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイ。この形式で意味を担うのは人物を囲む枠であり、本稿冒頭のスチールがその小さな教科書になっている。縫い目に沿ってスタッズを打ったセージ色のボンバージャケットを5人がそろえ、下に白いTシャツ、黒のダメージデニム。背後のLEDウォールには、赤と青のピクセル状の地形が広がる。衣装はまず5人という単位を示し、個はそのあとで許される。クランクイン!は日本版予告編を、ステージパフォーマンスと会場を熱狂させる瞬間を凝縮した映像と紹介している。形式が約束するものを、そのまま差し出す予告だ。

29公演と、ひとつの記録

素材の規模は大きい。「ACT : TOMORROW」は2025年8月、ソウルの高尺スカイドームでの2日間で幕を開け、サンノゼからニューアークまでアメリカ8都市を回った。日本ではベルーナドーム、バンテリンドーム ナゴヤ、みずほPayPayドーム福岡、東京ドーム、京セラドーム大阪の5大ドームを巡り、香港、シンガポール、台北ドームを経て、2月のクアラルンプールで終わった。アジアと北米で計29公演。韓国メディアはロッテシネマの上映を伝える記事で、本作をツアー初日のソウル公演を収めた作品としている。日本の作品紹介はより広く、ワールドツアーの模様を収録したライブフィルムと説明する。いずれにせよ、これは演出されたショーの記録であり、主題は演出そのものだ。

公開の仕組みも作品と同じくらい重要だ。「HYBE CINE FEST」は中南米で始まり、翌年にアジアへ広がり、今年はトラファルガー・リリーシングを通じて60以上の国と地域へ拡大した。プログラムは6つ。ブエノスアイレスとサンパウロからのBTSライブビューイング2回、SEVENTEEN「NEW_」、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN「BLOOD SAGA」のライブフィルム、そしてHYBE所属13組のミュージックビデオに3D歌詞を重ねる応援上映「HYBE CHEERING PARTY」である。韓国ではロッテシネマの単独開催で、全作品がシンガロング形式だったとMTNは報じた。

海外の一部劇場ではファンゾーンや公式グッズ売り場、ポップアップストアも設けられた。トラファルガーのマーク・アレンビーCEOは、Varietyが伝えた発表で、大型ライブフィルム、3D応援上映、ライブ中継を1週間に集めることで、世界中のファンがHYBEのアーティストを映画館で一緒に祝う前例のない方法になると述べている。映画館は第二の会場として設計されている。スクリーンに歌詞、座席にペンライト、ロビーに売店。

97分に収まらないもの

この形式が答えないのは、作者の問題だ。確認できた範囲の宣伝資料に監督の名前はなく、97分に何が収められているかもHYBEは公表していない。公開されているセットリストによれば、ソウル公演は30曲を超え、メンバー5人それぞれのソロステージを含んでいた。その規模のショーを長編1本に収めるには取捨選択が欠かせないが、観客にはその中身が知らされない。数字も見えにくい。Box Office Mojoは「HYBE CINE FEST」を複数作品の一括公開として扱い、世界興収を約1000万ドルと推計しているが、そこにはBTSの2回の中継も含まれ、本作単独の成績は測れない。1週間の映画祭という枠は上限でもある。日本以外では追加上映の発表はない。

クレジットは企業的で、それは対象の性格に対して正直でもある。TMDBは製作会社をHYBEとし、日本の資料には「BIGHIT MUSIC & HYBE & HYBE JAPAN」の著作権表記が入る。日本版予告編はavex picturesが公開している。世界配給を担ったトラファルガーは、テイラー・スウィフト、ビヨンセ、メタリカのライブフィルムを手がけ、132カ国1万5000館以上と取引がある。上映時間は97分。グループにとって初めての試みではなく、前回のツアー「ACT : SWEET MIRAGE」も同映画祭のアジア版で上映されている。

本作は2026年10月24日に「HYBE CINE FEST」の一本として世界公開され、映画祭は10月31日まで60以上の国と地域で開かれた。4作品を順に公開する日本は例外で、本作の上映は10月30日から11月12日まで。応援上映「HYBE CHEERING PARTY」は11月5日と12日にも行われ、11月13日からはENHYPENの作品に引き継がれる。「STEAL THE WIND」は11月13日から15日までソウルのKSPO DOMEで開幕し、3公演とも完売。9枚目のミニアルバム「PERFECT STORM」は11月16日に発売される。

11月12日、「ACT : TOMORROW」の予定された上映が日本で終わる。翌日の夜、ソウルで同じ五人が、別の言葉を掲げたツアーを始める。

キャスト

写真: The Movie Database (TMDB)

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