映画

スカーフェイス:トニー・モンタナ、破滅へと向かう壮絶な転落

Camille Lefèvre
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鏡に血が飛び散り、抽象画のような模様を描く。トニー・モンタナは顔をゆがめ、最後の、そしてむなしい警告を口にする。「俺がバカだと思ってるのか?」。ブライアン・デ・パルマ監督のスカーフェイスは、この象徴的な場面で幕を開け、アメリカの過剰な欲望という暗黒の核心へ、容赦なく突き進んでいく。アル・パチーノ演じるトニー・モンタナは、自然の猛威そのものだ。キューバ難民から麻薬王へと上り詰める彼の栄光と転落は、苛烈であると同時に、目を離せないほど人を引きつける。

オリバー・ストーンの鋭利な脚本を得たデ・パルマは、オペラのような悲劇と、肉体に迫る犯罪大作の両面を備えた映画を作り上げた。長回しの移動撮影、鏡を生かした構図、唐突なズームといった監督ならではの映像表現が、単なるエクスプロイテーション映画の枠を超え、野心、腐敗、自己破壊というテーマにふさわしい壮大さをスカーフェイスにもたらしている。舞台となるマイアミは、それ自体がひとりの登場人物だ。太陽が降り注ぐ楽園で、アメリカン・ドリームは悪夢へと変わっていく。

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物語を牽引する原動力は、パチーノの演技だ。彼のトニー・モンタナは、魅力と残酷さ、そして猜疑心が入り交じった危うい人物。自ら墓穴を掘りながら、周囲の誰もが敵に見えている。パチーノの身体表現は驚くほど豊かだ。脅しを口にするときに身を乗り出す仕草も、恐怖が忍び寄ったときに声が震える様子も、一挙手一投足に意味が宿る。有名な「俺のかわいいお友達によろしくな」の場面は、ひとつのシーンを支配するパチーノの力を示す圧巻の演技だ。だが、その演技の深みが浮かび上がるのは、妹を殺された後にトニーが崩れ落ちる場面のような、むしろ静かな瞬間である。「もうたくさんだ!」という苦悶の叫びは、むき出しの脆さをさらけ出し、映画を覆う過剰な男らしさを突き破る。

一方、トニーの飾り立てられた妻エルヴィラを演じるミシェル・ファイファーは、キャリアを代表する演技を披露している。脆さとしたたかさを併せ持つ人物像を描き、エルヴィラを単なる見せ物に終わらせていない。トニーの浮気を問い詰める場面はとりわけ印象的で、パチーノの火山のような激しさに対しても引けを取らないファイファーの力量が光る。マニー・レイ役のスティーヴン・バウアー、ジーナ役のメアリー・エリザベス・マストラントニオも力強い演技を見せるが、彼らの人物像はときに、パチーノの圧倒的な存在感の陰に隠れてしまう。

物語のテンポは、トニー自身の転落をなぞるように、容赦なく加速していく。デ・パルマと編集担当のデヴィッド・レイ、ジェラルド・B・グリーンバーグは、外科手術のような精密さで編集を重ね、モンタナ邸で繰り広げられる血みどろの最終決戦まで緊張感を高め続ける。ジョルジオ・モロダーによるシンセサイザーを前面に押し出した音楽は、ポール・エンゲマンの「Push It to the Limit」を織り交ぜながら、途切れることのない脈打つエネルギーでアクションを彩る。サウンドトラックは単なる雰囲気づくりにとどまらない。それ自体がひとつの登場人物となり、過剰と衰退という映画のテーマを増幅させている。

とはいえ、スカーフェイスは長所ばかりではなく、一部の人物の描き方には難がある。トニーの幼なじみで右腕でもあるマニー・レイ(スティーヴン・バウアー)は掘り下げが足りず、裏切りも心情の真実というより、筋書きを進めるための都合に感じられる。レーガン時代のアメリカン・ドリームやキューバからの移民をめぐる政治的なテーマは興味深いが、ときに押しつけがましい。ストーンがあらゆるテーマをひとつの台詞に詰め込もうとしているかのように、説明過多に聞こえる場面もある。

暴力描写も評価の分かれるところだ。スカーフェイスは残虐さから目をそらさないが、有名なチェーンソーの場面などは、今日の基準で見ても過剰に感じられることがある。そうした描写は、権力と腐敗をより繊細に掘り下げる映画の試みを損ないかねない。本来なら悲劇となるはずの物語を、エクスプロイテーション作品に近づけてしまう危険がある。

スカーフェイスが真価を発揮するのは、トニーの傲慢さを一切ためらわずに描くところだ。警察とカルテルの殺し屋が迫る終盤は、混沌が奏でる交響曲のよう。デ・パルマのカメラは、王国の崩壊を見届ける幽霊のようにモンタナ邸を進んでいく。血まみれのトニーの遺体が自由の女神像に覆いかぶさる結末は、アメリカン・ドリームを倒錯させた、映画史に残る象徴的なイメージのひとつだ。

スカーフェイスは、気の弱い人には向かない作品だ。容赦ない暴力と、複雑な道徳性に向き合う覚悟のある観客を求めている。

出演者

写真:The Movie Database(TMDB)

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