俳優

ジョー・アルウィン、「主役の隣」からル・カレのスパイへ

Penelope H. Fritz
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ジョー・アルウィン
ジョー・アルウィン
Photo: Greg2600 / CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
生年1991年2月21日
Tunbridge Wells, Kent, England, UK
職業俳優
代表作女王陛下のお気に入り, ハムネット, ブルータリスト
受賞グラミー賞 · Trophée Chopard, Cannes Film Festival

ジョー・アルウィンは、たいてい画面の二列目に立っている。『女王陛下のお気に入り』ではエマ・ストーン演じるアビゲイルが結婚相手に狙いを定める若い廷臣、『ブルータリスト』ではエイドリアン・ブロディ演じる建築家を見下す実業家の跡取り、『ハムネット』ではジェシー・バックリー演じるアグネスを支える兄弟のバーソロミューを演じた。気難しいことで知られるヨルゴス・ランティモスやブラディ・コーベットといった監督たちが、主人公のすぐ隣の役に彼を繰り返し呼び戻している。そして、彼の仕事の中で最も多く聴かれてきたものには、まったく別の名前が記されている。ウィリアム・バワリーである。

その立ち位置は、本人の選択であると同時に、押しつけられた枠でもあった。10年近くにわたり、アルウィンはポップ音楽界で最も写真を撮られる同伴者でもあったが、その注目が彼の仕事にまで届くことはほとんどなかった。これから控える作品群が問うのは、より単純な問いである。控えめであることを方法にまで高めた俳優が、ひとりで画面の中心を担えるのか。ル・カレのスパイ、サム・エスメイルのスリラー、魔女狩りの男、そしてニューヨークを舞台にした恋愛喜劇の主人公が、その答えを出すことになる。

その控えめさの根は深い。ジョゼフ・マシュー・アルウィンは1991年2月、ケント州タンブリッジ・ウェルズに生まれ、ロンドン北部で育った。母は心理療法士、父はドキュメンタリー作家で、作曲家ウィリアム・アルウィンとオリーヴ・アルウィンのひ孫にあたる。本人は内向的な子どもだったが、それでも俳優になりたいとわかっていたと語っている。Love Actuallyの端役のオーディションには落ち、10代後半にナショナル・ユース・シアターに参加。その後ブリストル大学で英文学と演劇を学び、学生公演を2本エディンバラのフリンジ・フェスティバルに持ち込んだ。

次に進んだのはロンドンの演劇学校、ロイヤル・セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマである。3年目の学内発表会でエージェントの目に留まり、数か月後にはアン・リー監督の『ビリー・リンの永遠の一日』の主役を射止めた。アメフトの試合のハーフタイムに英雄として担ぎ出される若い米兵の役である。初の長編映画出演であり、初めての渡米でもあった。アン・リーは、原作小説が描く戦争の矛盾を表情だけで伝えられる点に惹かれて起用したと説明している。

その後は時代劇の衣装をまとう時期が長く続いた。2018年には、ランティモスの『女王陛下のお気に入り』でサミュエル・マシャムを、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』でエリザベス1世の寵臣ロバート・ダドリーを演じ、Operation Finaleやジョエル・エドガートン監督の『ある少年の告白』にも小さな役で出演した。同じ年の5月、カンヌ国際映画祭は新進俳優に贈るトロフェ・ショパールをエリザベス・デビッキとともに彼に授与した。翌年には『ハリエット』で奴隷所有者ギデオン・ブロデスを、BBCとFXによるA Christmas Carolでボブ・クラチットを演じている。

2022年にようやく巡ってきた主演作は、むしろ静かな作品だった。サリー・ルーニーの小説をBBCとHuluがドラマ化したConversations with Friendsでは、全12話を通じて、女子学生と関係を持つ既婚の俳優ニック・コンウェイを演じた。カンヌでグランプリを分け合ったクレール・ドゥニ監督のStars at Noonでは、ニカラグアでマーガレット・クアリーと向き合う、つかみどころのない英国人ビジネスマンに扮した。レナ・ダナムはCatherine Called Birdyで、中世のおじという喜劇的な役を彼に与えている。

最も多くの人に届いた仕事は、彼自身の名前では発表されなかった。2016年から2023年まで続いたテイラー・スウィフトとの交際期間中、アルウィンはウィリアム・バワリーの名で「Exile」と「Betty」を共作し、2021年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受けたFolkloreの6曲を共同プロデュースした。のちにウォール・ストリート・ジャーナルに対し、ウィリアムは曾祖父から、バワリーはニューヨークに来たばかりの頃によく過ごした地区から取ったと明かしている。その後もEvermoreや、Midnights収録の「Sweet Nothing」で共作が続いた。

ここで、世間の語る物語と実際の仕事は食い違う。ゴシップ紙は彼を他人の作品目録の脚注に押し込め、彼自身の寡黙さもそれを正さなかった。私生活を守る姿勢について、彼は自分が働く文化への反射的な反応だと語っているが、その文化では沈黙が謎として売れてしまう。俳優としての経歴には、もっと具体的な問題もある。彼が演じるよう求められてきた男たちを並べてみればよい。廷臣、女王の寵臣、奴隷所有者、富豪の跡取り、そしてレアティーズ。監督たちが彼を呼ぶのは、表面は礼儀正しく、内側は冷ややかな特権階級が必要なときだ。精密な道具である。同時に、型でもある。

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この2年で、その型は広がった。三部構成の『憐れみの3章』で再びランティモスと組み、コーベットの『ブルータリスト』ではハリー・リー・ヴァン・ビューレンを演じた。2025年にはロンドンのブリッジ・シアターで、イプセン原作を現代に置き換えたThe Lady from the Seaのヒース役でプロの舞台に初めて立ち、アリシア・ヴィキャンデルとアンドリュー・リンカーンと共演して、ワッツオンステージ賞にノミネートされた。クロエ・ジャオ監督の『ハムネット』はアカデミー賞8部門にノミネートされ、ジェシー・バックリーが主演女優賞を受賞した。2026年2月に英国で公開されたアニール・カリア監督の現代版Hamletでは、リズ・アーメッド演じる王子に対するレアティーズを演じている。

これからの予定は、キャリアで最も充実したものとなる。BBCとMGM+によるジョン・ル・カレ原作の全8話のドラマLegacy of Spiesは9月に撮影を終えた。彼が演じるのは、独断の任務でロンドンをざわつかせる現場工作員ジム・プリドーで、ジョージ・スマイリー役にマシュー・マクファディン、コントロール役にヒュー・ローリーが名を連ねる。ジュリア・ロバーツとエリザベス・オルセンが出演するサム・エスメイル監督の偏執的スリラーPanic Carefullyは、ワーナー・ブラザース配給で2027年4月9日に米国で公開予定だ。さらに、トーマス・アルフレッドソン監督がレイチェル・ワイズ、マシュー・マクファディンと組むSéance on a Wet Afternoon、1645年を舞台にした魔女狩りスリラーCavendish(狂信的な魔女狩り人バーロウ役)、そしてジュノー・テンプル演じる主人公の屋根裏に次々と現れる夫のひとりを演じる、A24製作のApple TVシリーズThe Husbandsへの出演も決まっている。

二つの企画は正反対の方向を指している。ケイト・ブランシェット、セレーナ・ゴメス、マイケル・ファスベンダーが出演するコーベットの時代劇西部劇The Origin of the Worldは、9月から65ミリフィルムで撮影が始まった。またしても作家映画の路線である。そしてこの秋、アルウィンはニューヨークで、メアリー・ベス・バローネが脚本と主演を務め、ザッカリー・ドラッカーが監督するロマンティック・コメディーStill We Metのアイザックになる。英国から来た見知らぬ男と、ひとりの女性が、ひと晩だけ街を歩き続ける物語だ。主役の隣で過ごした10年を経て、アイザックは、彼の前に誰も立っていない珍しい役なのである。

代表作

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