ゲーミング

『Magic Merchant Simulator』は魔法学校の生徒のために、ポーションを一つずつ手でかき混ぜるショップ経営シム

OZN Game Studioの一人称ショップシミュレーターは、ファンタジーの店主を主人公に据え、あらゆる手仕事を「動作」に変える
Cassian Vale
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ファンタジーには、いつだってカウンターの向こうに立つ誰かが必要だった。ローブと杖の伝統に連なる若き魔法使いは皆、杖もほうきも羽根ペンも、大鍋を満たす材料も誰かから買う。だが、その「誰か」に名前が与えられることはほとんどない。OZN Game StudioのPC向け新作『Magic Merchant Simulator』は、その見過ごされてきた存在を中心に丸ごと組み立てられている。魔法学院に品物を納める店の鍵をプレイヤーに渡し、生徒たちが扉の外へ持ち出すものすべてを、自らの手で作るよう求めるのだ。

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ひしめくショップシミュレーターの棚から本作を際立たせているのは、身体を使う労働だ。スタジオはSteamストアページで、クラフトをメニュー操作ではなく一連の動作として説明している。杖の柄を削り、やすりをかけ、磨き上げる。マウスの動きで大鍋をかき混ぜ、できあがったものを瓶に詰める。ほうきを組み立て、ろうそくを流し込み、羽根ペンを整え、本を製本する。それぞれに専用の作業台がある。インターフェースそのものが手仕事であり、ジョブシミュレーターを独立したジャンルに押し上げたのと同じ賭けを、仕事がたまたま魔法である世界へ持ち込んでいる。

First-person view of a steaming cauldron being stirred with a wooden ladle in Magic Merchant Simulator
Image: OZN Game Studio

サプライチェーンは屋外から始まる。花壇の並ぶ菜園が工房を支えている。種をまき、井戸から水を汲み、植物の世話をして、収穫物を屋内に運び込み、ポーションや染料などの品物に変える。客は隣の学院の生徒たちで、スタジオによれば学院の週ごとの授業やイベントが価格を動かすという。棚の補充は、需要を読み解く小さな練習になる。今週のカリキュラムは何を求めているのか、今夜の大鍋では何を煮込むべきか。

進行は経済的であると同時に空間的でもある。売上で新しい作業台、より広い菜園、より大きな売り場を買い、各作業台の配置を決め、装飾を動かし回転させ、扉の上に掲げる店名を選ぶ。ストアのスクリーンショットには、ポーション醸造、ろうそく作り、杖作り、ほうき作りといった分野に分かれたマスタリーツリーも写っており、「Magic Helper」「Batch Production」と名付けられたアップグレードもある。手作業のループが、やがて経営寄りのものへと緩んでいく可能性を示唆している。

A stone magic shop lit at night above raised garden beds of mushrooms and herbs in Magic Merchant Simulator
Image: OZN Game Studio

OZN Game Studioは、プロジェクトがまだ初期段階であることを率直に認めている。MCMに寄せられたメッセージの中で、OZN Game StudioのMelih Öznalbantは本作を、Steamを通じてPCで展開予定の一人称クラフト&ショップ経営ゲームとして紹介し、有料掲載ではなく編集部での検討を依頼するものだとしている。公開されている素材はゲームプレイトレーラーのみで、プレイ可能な体験版はまだなく、発売日も発表されていない。Steamページでは「近日登場」と表示されている。

百本目のポーションを手でかき混ぜることが儀式に感じられるのか、それとも苦役になるのか。その答えは体験版を待つしかない。いまのところ、本作の約束は静かで、珍しいほど具体的だ。選ばれし者たちの上に築かれたジャンルで、彼らに杖を売った人物がついに一人称視点を手に入れる。

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