ゲーミング

『Nonolith』、謎を解く道具は最初の一分から手の中にある

Justcamhのmetroidbrainia系パズル、The MIX Showcaseの新ゲームプレイトレイラーでコピー&ペーストによる世界編集を披露
Cassian Vale
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新しい力を授けるのではなく、すでに手にしていた力の意味を明かしていく。そんな種類のゲームがある。プレイヤーたちはそれを「metroidbrainia」(メトロイドブレイニア)と呼ぶようになった。メトロイドヴァニアの親戚にあたり、閉ざされた扉を開くのはアップグレードではなく理解だというジャンルで、その系譜はOuter Wilds、Tunic、Animal Wellへと連なる。デベロッパーJustcamhが開発し、パブリッシャーInner Pocketが送り出すパズルゲーム『Nonolith』は、まさにその伝統に連なる作品だ。The MIX Showcaseの一環として公開された新しいゲームプレイトレイラーは、あえて多くを語らないことで、そのことを示してみせる。

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前提となるのは、編集できる牢獄だ。プレイヤーが閉じ込められているのは、開発者が「生きている」と語る巨大な構造物、Nonolithの内部である。手にする道具は武器というより、パソコンのデスクトップの語彙に近い。コピー、ペースト、移動、回転、破壊。世界の断片を持ち上げて別の場所に置けば橋になり、えぐり取ればトンネルになり、消去すれば壁を突き破れる。発表文でもストアページでも繰り返される設計上の主張は、何もアンロックされない、ということだ。終盤で効いてくる技は、すべて最初から可能だった。

Nonolith screenshot: a copy selection box over a green section of a blue cavern
Image: Justcamh / Inner Pocket

これこそが本作で最も興味深い約束であり、同時に最も危うい賭けでもある。発表のなかで開発者は、一見シンプルなメカニクスが、最初から何が可能だったのかにプレイヤーが気づいていくにつれて新たな使い道を見せていく、と説明している。こうした作りのゲームの成否は、一時間頼り続けてきたルールがまったく別の意味を持っていたとプレイヤーが悟る瞬間にかかっている。トレイラーはまさにその瞬間を予感させるように編集されている。秘密、呪文、思いがけない相互作用が、読み解き方を覚えるまでずっと目の前に置かれているのだ。

構造もこの発想を支えている。『Nonolith』は好きな順番で挑める9つのワールドに分かれており、Justcamhは間違った遊び方は存在しないと強調する。どの道もいずれは出口へ通じているからだ。ただし、脱出がゴールではない。掘り下げ続けるプレイヤーは、ゲーム全体にまたがるパズルや隠された相互作用、そして発表文が「世界を打ち砕く」と表現する、Nonolithの正体にまつわる秘密に出会うことになる。このジャンルの傑作たちがプレイヤーに期待するよう教えてきた、もうひとつの層だ。ストアページによれば本作はコンパクトな体験で、作曲家Clockmakerによる雰囲気豊かなサウンドトラックが全編を彩る。

Nonolith screenshot: a striped block bursts apart between glowing stone machinery
Image: Justcamh / Inner Pocket

『Nonolith』はSteamを通じてPC向けに登場予定で、ストアページでは2026年第4四半期とされている。正確な発売日はまだ発表されていない。Steamではすでに体験版が配信されており、さっそく壁をつついてみたい人はすぐに試せる。

答えは最初の画面からずっと自分の手の中にあった。それ自体が売りのゲームにとって、体験版ほど公平な試金石はない。『Nonolith』が隠しているすべてを見せることはできない。見せられるのは、自分が気づけるタイプのプレイヤーかどうか、それだけだ。

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