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『観察者』は視線を共犯関係に変える――スウィーニーが圧倒的な存在感でこの映画を支える

マイケル・モハン監督が2021年に放つ、90年代エロティック・スリラーへの確信犯的な回帰作。
Martha O'Hara
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「窓から見えたのは、隣人の性的な秘密だった。」マイケル・モーハン監督の『観察者』は、シドニー・スウィーニーとジャスティス・スミス演じる若いカップルが、モントリオールのアパートで隣人を覗き見することから始まる。この映画は、1990年代のエロティックサスペンスへのノスタルジックな回帰を目指しているが、その企みが最後まで首尾よく運ぶわけではない。

スウィーニーのピッパ役は、彼女のキャリアの中でも際立って充実した仕事だ。隣人の生活に没頭することで自分の人生を少しずつ失っていくさまを、スウィーニーは無駄のない演技で伝えている。序盤の無邪気な好奇心と中盤以降の取り憑かれた眼差しでは、同じ俳優が演じているとは思えないほどの変化がある。ジャスティス・スミスのトーマス役も、ピッパの募る好奇心との葛藤を効果的に示す。ベン・ハーディーとナターシャ・リウ・ボルディッゾーが演じる隣人セブとジュリアは、その不安定で危険な関係性が映画の核心を形成している。

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『観察者』の最も効果的な部分は、緊張感とエロティシズムの微妙なバランスだ。隣人アパートの窓から見えるセックスシーンや暴力的な衝突は、観客を引き込むだけでなく、主人公たち自身も捕らえて離さない。とりわけ、ピッパが隣人の会話を盗み聞きするために鏡を設置する場面は、映画の侵食していく不安感を凝縮している。

しかし、『観察者』にはいくつかの致命的な欠点がある。まず、ストーリーは予測可能で、驚くべき展開がほとんどない。ジュリアの死とその背景にあるピッパの行動は、観客を納得させるほど説得力がない。また、映画は時折、不必要なコメディー要素に陥り、緊張感を弱めている。

さらに、『観察者』は自分のジャンル内で際立った独自性を持たない。アルフレッド・ヒッチコックの『裏窓』への参照は明白であり、それ自体は問題ない。だが本作は、その先へ進む力に欠ける。真に野心的なエロティックサスペンスを目指すならば、先人の影から抜け出す大胆さが必要だ。

しかし、『観察者』には見逃せない瞬間もある。ピッパがセブのアパートで裸体のポーズを取るシーン——欲望と羞恥と奇妙な権力関係が一点に収束する場面——では、スウィーニーの演技とモーハンの演出が初めて真に噛み合い、本作が何になり得たかをわずかに示す。

『観察者』は完成された映画ではない。スウィーニーの演技といくつかの鋭い瞬間は確かな手応えを残すが、アルフレッド・ヒッチコックの『裏窓』が今も持つ引力には遠く及ばない。

『観察者』は2021年9月にAmazon Prime Videoで配信され、その視聴成績はAmazonの事前予測を超えた。本作への評価は一様ではなく、90年代エロティックサスペンスへの郷愁として楽しめるという声がある一方、ジャンルの先達——とりわけヒッチコックの影——からいまだに抜け出せていないという批判も少なくない。

グレッグ・ギルリースとアダム・ヘンドリックスのDivide/Conquerが製作を手がけ、モントリオールで全編撮影された本作は、都市生活の孤独と隣接する他者の生の豊かさとの落差を建築的なレベルで可視化している。向かいのアパートはただの覗き見の対象ではなく、ピッパとトーマスが本来持ちたかった何かの鏡像でもある。

シドニー・スウィーニーの演技は、特に彼女がピッパ役で見せる複雑な感情の変化が注目される。最初は好奇心から始まる隣人への監視が、次第に強迫的な観察へと変わっていく過程を巧みに表現している。ジャスティス・スミスも、ピッパの行動に対するトーマスの反応を通じて、映画の緊張感を高めている。

しかし、『観察者』が真に成功した点は、視覚的な魅力と物語の緊張感のバランスである。モーハン監督は、窓から見える隣人の生活を通じて、観客にも同様の好奇心を引き出す構造を作っている。ピッパが窓越しにセブの姿を見つめる場面は、欲望と恐怖が分かちがたく絡み合う瞬間であり、スウィーニーはそれを言葉なしで伝えている。

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写真: The Movie Database (TMDB)

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